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■MISMO 集中観測 日報

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10月19日(木)

「みらい」

"トライトンの状況"

曇り時々にわか雨(シャワーが相応しい)
西北西から東南東にかけて延びるライン状の降水帯から しばしば驟雨性の雨が降る(図1)。


観測概況:

すべての連続観測を開始。
ドップラーレーダーも稼動を始める。図1に見られるように 対流性降雨が中心で、層状性降水域はあまり見られない。 夕刻、90E、1.7Sに設置されたトライトンブイに到着。 当初は実験のためのセンサーを取り付ける予定だったが 気象測器の破壊状況(このこと自体は人工衛星経由のデ ータ受信により気象データが欠損していることから想像で きていた)を鑑み、作業は実施せず、レグ2での回収のた めの目視調査を行った。


コメント:

90E、1.7Sのトライトン設置海域に船内時間16時30分(集中 観測を実施する海域の現地時刻と既に合わせている)に到 着。タワーはそのままだが、そこに取り付けられていた気象 センサーがことごとく壊されたり、盗まれたりしている(これを バンダリズムと呼んでいる、写真1)。今後の対策と回収方針 を検討するため日没までの30分間、船を近づけて目視点検 を実施。
気候変動理解のためのモニタリングや研究だけでなく、水温 などの情報は漁業などにも役立つものだけに、それが理解さ れずに壊されることは残念である。なお、この種の被害をなく すために、技術的改良に加え、啓蒙活動なども実施している。
大気の対流活動に関しては、活発な対流活動が見られる 西部インド洋から東に延びる形で「みらい」の航路上にも 対流活動が見られる。つまりインド洋全体を覆うほど、東西 方向に広く分布し、非常に活発であることがわかる。