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■MISMO 集中観測 日報

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11月9日(木)

「みらい」

"エコー活発化"

晴れ、一時シャワー、のち曇り
風弱し(<1m/sec)、波高1m


観測概況:

3時間ローテーション観測他、継続。
14時、水蒸気・オゾンゾンデ観測。
風が弱く、凪いだ海上に朝から積雲や雄大積雲が多数発達(写真1、遠くにタ ンカーも見える)。
11時に水蒸気・オゾンゾンデの放球を予定したが、激しいシャワーのため14時 に延期。それ以後も、深い対流が活発に周囲に発達(写真2、虹も見える)。 レーダー画面上には個々の降水エコーの大きさは10数kmだが、多数観測された。 可降水量も上昇し、60mmに達する。 人工衛星雲画像によれば、東経70度から75度付近の赤道域を中心に1000km規模 の雲群が観測される。


コメント:

モルディブ諸島付近を中心に雲群が活発化しており、このまま維持されるか注 目される。定点観測開始後のCTD観測も100回を超える。
今日は第5回船内セミナーの開催。発表は今回フランスから参戦(あえて参加 と書かず彼のためにこう書く)した研究者による船舶搭載型下部対流圏レーダー のお話(写真3)。一般にはウィンドプロファイラーとして、気象庁が全国に 25台展開していることで知られるようになった、その雛形とも言うべき装置。 電波を上空に発射し、その反射から風を計測する。前半は大気レーダー工学講 座と題して学問を匂わし、最後は南仏プロヴァンス地方の香りと誘いに終始し た発表を展開した。セミナー後、コンテナ内の処理部を拝見。写真4に見られ る1次処理結果は船内Webで見ることができるようになっている。 研究者曰く、”「みらい」に標準搭載できるレベルに達している、いかがか”。