■MISMO 集中観測 日報
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11月5日(月)
「みらい」
"それぞれの夕方"
晴れ
東の風、5m/sec。波高1.8m。
観測概況:
3時間ローテーション観測他、継続。
海面水温(インテイク)は最高で29.1℃とやや低下し、日変化も0.5℃と小さ
い。
昨夜から明け方にかけて、いくつかのメソ対流降水システムが東の海上から西
進してきたが、「みらい」付近では弱まり、まとまった降水は見られない。
日中は10km程度の大きさのエコーが点在する程度。一般場の風に流されいずれ
も西進。ただし、昨日見られた貿易風安定層は弱まり、可降水量も1日で50mm
以上に回復した。
なお、人工衛星の雲画像によれば、東経70度付近の赤道を挟んで南北に雲群が
見られる。
コメント:
現在はまだ対流活動抑制期に該当するが、上述の通り、前日までの傾向はいく
つか止み、浅い対流の発達はよく観測されている。
船に日曜日はなく、いつも通りの観測が続く。特に24時間連続観測の場合はな
おさらである。一般に乗船すると、まず最初に曜日の感覚がなくなる。以前も
書いたが、最近ではメールの増減で週末を感じる人が多い。
しかし、1日の時間の変化はワッチで観測時間が規定されるだけに、むしろ陸
上よりも敏感である。
今日の写真は夕方の風景から。
東経80度。時刻はモルディブ(東経73度)に合わせ、日本との時差は4時間。
東に位置するので、日の沈むのがやや早い。「みらい」での夕食時間は午後5
時。食後にデッキにでると、日が沈んだ空であることがしばしば(写真1)。
先程終了したばかりのCTDと採水器に水をかけ塩抜き作業をする観測技術員
(写真2)。上空に向け緑のレーザー光を出してエアロゾルの観測を行うライ
ダー装置の窓を拭く学生(写真3)。デッキの上を健康のため歩く人々(写真
4)。それぞれの夕方の過ごし方。しかし、1日の終わりではなく、この1時
間後には同じ場所で観測が行われている。