■MISMO 集中観測 日報
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10月31日(火)
「みらい」
"薄く雲に覆われる"
曇り
終日、薄く雲に覆われ、ところどころ日差しがさす程度
観測概況:
ラジオゾンデ、CTD、乱流フラックスの3時間毎のローテーション観測、その
他の連続観測それぞれ継続中。
午前3時(昨日の日報、コメント欄参照)にビデオゾンデ観測実施。
人工衛星の雲画像によれば「みらい」の西側海域に目立った雲はなくブレイク
期、つまりこれからいよいよオンセットにかけての時期となる可能性が高い。
終日、周囲には境界層雲が見られた(写真1)。混合層の上端500m付近に一列
に並んで形成されている様子がわかる。
コメント:
本Webデータ欄に図が記されているが、海面水温がこれまで日変化を示しつつ
も、全体としては低下傾向にあり、(一方で対流活動の指標であるCAPEが増加
していたように)熱エネルギーが海から大気側へ供給されていたが、昨日あた
りからその傾向が止まっているようである。
また、豪州気象局のMJO予想においても、これまでのMJOは終焉し、今後新たな
MJOが発生する兆しを読むことができる。
つまり、MISMOの当初の計画で目指したように対流発生の初期場が今後形成さ
れる可能性が高く、注目して観測を実施してゆきたい。
前述のように終日小さい雲が周囲を覆ったが、夕刻になっても変わらず、また
夕陽がきれいで多くの研究者が食後をデッキで過ごした(写真2)。