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■MISMO 集中観測 日報

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11月22日(水)

「みらい」

"m-TRITON回収"

晴れのち曇り
北寄りの風、2-3m/sec。波高1.6m。


観測概況:

3時間毎のラジオゾンデ観測他、連続観測継続。

5時30分、(0, 82E)にてCTD観測を水深500mまで実施。
6時20分より、インド洋小型トライトンブイの回収作業開始。
6時22分には作業艇を出し、引き寄せるための索を取り付ける。
6時35分、切り離し装置作動。その後、浮上まで約1時間20分待つ。
8時15分、引き寄せ開始。
11時43分、切り離し装置を回収し作業完了。
13時30分、中層ADCP係留系の回収作業開始。
13時51分、切り離し装置作動。浮上確認まで50分。
15時01分、揚収開始。
16時40分、作業完了。
その後、CTD観測を500mまで実施した後、赤道上の東経79度の地点に向けて航 走開始。

衛星画像では依然、インド洋広域に雲が広がるが、「みらい」上空は晴れとな り、午前中は積雲が目立つ(写真1)。南で発達した降水システムが正午頃ピー クを迎え、その後「みらい」から50kmほど南のところまできたが、その頃には システム全体としては衰退していた(写真2)。


コメント:

初めての外洋でのインド洋小型トライトンブイの設置から約1ヶ月、回収の時 がきた。作業性や海況の変化を考慮して当初の予定よりも2日前の回収となっ たが、朝のうちはうねりも静かで懸念された作業艇による作業もスムーズに進 んだ。回収作業がどのくらいかかるのか、点検すべき事項はどことどこか、な ど不確定要素もいくつかあったが、全長6000mに及ぶシステムを約5時間で無事 回収し、データを吸い出すこともできた(写真3-5)。設置後、いくつかの 問題点も検討されたが、回収でき、状況を調査した結果、いずれも対応でき、 今後に期待と信頼を持てる結果となった。
続いて実施された中層ADCP係留系の回収(写真6)も、最初、音響切り離し装 置がスムーズに作動せず20分ほど多めに時間がかかったが、それ以外は問題な く回収することができた。1日に2つの係留システムの回収を行うことは、前 回の設置のときと同様、体力的な問題もさることながら、精神的に持ち堪える ことも重要となる。
なお、このような係留系回収作業の間も、他の観測が平行して実施されたが、 ラジオゾンデ観測は風を受ける向きの関係で調整が必要であったため、放球コ ンテナからではなく、外で放球を行った(写真7)。