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■MISMO 集中観測 日報

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10月29日(日)

「みらい」

"定点2日目"

晴れ
終日、東の風、5m/s


観測概況:

人工衛星による雲画像によると、東経60度から75度にかけて対流 活動が活発化している。
「みらい」定点海域は弱い東風が卓越し、ドップラーレーダーによれ ば南北に延びた雲群が東から一般風に流される形で西進している が、「みらい」上空に到達する前に減衰している例が多い。 今後、上述「みらい」西側の対流活動域の東進の有無に注目したい。
3時間毎のラジオゾンデ、CTD、乱流フラックス測定のローテーション、 各種連続観測の継続。
正午、主に対流圏上部から下部成層圏にかけての上空を主な研究 対象として、微量な水蒸気量を計測する水蒸気センサーとオゾン 濃度を計測する装置とからなるゾンデを放球した。
写真1:CTD観測の前、採水された海水を入れる容器を取り出しやす いように準備。
写真2:海水を容器に入れるときには、他の成分が混じることを避け るために、数回海水を入れては捨てる作業(「とも洗い」と呼ぶ)を行う。
写真3:分析する成分ごとに採水する容器も異なる。
写真4:水蒸気・オゾンゾンデの放球準備。受信感度の確認中。
写真5:ゾンデの放球はデッキ艫のスペースで行われる。


コメント:

24時間の連続観測となり、各自の作業時間帯(ワッチ、10月23日付 日報参照)に体を馴染ませることが必要となる。順応もまた観測の 1つである。今後、本日報で同じ観測項目の写真でありながら、 被写体が異なるのはこの時間制によるところが大きい。
ラジオゾンデ観測が開始から1週間経ち、変動の詳細が少しずつ 明らかになってきている。図は省略するが、大気の不安定度を示す 指標の1つCAPE(有効対流位置エネルギー)は日変化を示しながら、 全体として増加(大気が不安定になる)傾向にある。「みらい」の西側 にできた雲群との関係に注目しながら、観測を継続している。