link

■MISMO 集中観測 日報

2006年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
   
2006年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
2006年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

11月24日(金)

「みらい」

"係留系回収完了"

曇りのち晴れ
日中北西の風、3-5m/sec。夕方以降は南風、6-8m/sec。波高1.5m。


観測概況:

3時間毎のラジオゾンデ観測、各種連続観測実施。
係留系の回収作業前後にそれぞれ1度ずつCTDを500mまで実施。
23時30分より水深200mまでのCTD観測を24時間、1時間間隔で観測開始。

06時13分、赤道上、東経79度のインド洋小型トライトンブイ回収作業開始
06時21分、作業艇出発(06時39分戻り)
06時33分、音響切り離し装置作動、切り離し成功
07時50分、揚収作業開始
11時17分、最後の切り離し装置がデッキに揚収され回収作業完了
12時02分、中層ADCP係留系回収作業開始
12時21分、音響式切り離し装置作動、切り離し成功
13時15分、切り離し装置直上のガラス球浮上確認
13時16分、作業艇出発(13時37分戻り)
13時31分、揚収作業開始
15時10分、すべてデッキに揚収され回収作業完了

衛星画像によれば、赤道のやや南を中心にインド洋全域に雲域が存在している。


コメント:

雨上がりの中(写真1)、2基目のインド洋小型トライトンブイの回収作業が 開始された(写真2)。一昨日、経験を積み作業全体の流れを把握できている ため、どの作業も若干早めに消化されていった。しかしながら、途中で珍客が 現われた(写真3)。国籍不明の漁船が引き寄せる係留系の方向に進んできて いた。そこで、無線で航路を変更するよう要請し、同時に警笛を鳴らして前方 にそのまま進まぬよう知らせた。やがてその漁船は進路を変更し、本船としば らく並行して走ったあと、どこかへ行ってしまった。
午後は引き続き、中層ADCP係留系の回収が行われた。
デッキの作業風景以外の写真を1枚。音響式の切り離し装置でケーブルがシン カーから離れ、ガラス球の浮力によって浮上する。船上では浮上する切り離し 装置に船底から信号を送り続け、どこに浮上するかを監視する。そして、ブリッ ジ(船の操船を行うところ、写真4)ではキャプテンがその動きや潮の流れな どを考慮しながら、船の位置を調整してゆく。今回の場合、右舷に浮上させ、 作業艇により、船上に引き上げるための索を取り付け、デッキへとその索を引 き渡す。これに適した位置へと船を誘導してゆく。
本日の2つの係留系の回収により、レグ1で予定されていた係留系の作業はす べて完了した。
モルディブ寄港まで3日。これまでの分析結果などデータの集約を下船までに 終えるため、専らPCに向って処理をしたり(写真5、6)、分析機器のメンテ ナンスや片付けなどの作業(写真7)へと仕事の重点はシフトしてゆく。