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■MISMO 集中観測 日報

2006年10月
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10月21日(土)

「みらい」

"80度線到着"

晴れ
終日、東の風10m/s、波高2.5m


観測概況:

連続観測は順調。
船内時間の午前11時30分(日本との時差は-4時間)、最初の アルゴフロート投入地点である南緯7度40分、東経80度45分 に到着。早速CTDを1500mまで実施(写真1、2)。 その後、アルゴフロートを2台投入(写真3、4)。 今回、アルゴフロートは、国際的なアルゴプロジェクト(各国の 研究機関が協力して、世界中の海洋に現在約2500台のフロ ートを投入し、海洋変動の観測を実施している)のためのもの が2台、MISMOプロジェクトのために特別に展開するものが 10台ある。前者は普段は1500mの水深にいて、10日に1回 海面まで浮上してきて、その上昇中に水温や塩分を測定し、 海面から人工衛星経由でデータを陸上に送信する。一方、 後者は、研究対象が30-60日程度の現象であるため、浮上 間隔を1日1回とし、かつ普段停留している水深が500mに 設定されている。
写真1:CTD実施風景。クレーンを用いて採水器のついた CTD(塩分・水温・圧力測定)装置を降ろす。
写真2:船上ではデータをリアルタイムでモニターしながら、 ウィンチ操作のための指示をだす。
写真3:アルゴフロートの投入準備をする船員さんと担当研究者。
写真4:フロート投入直前。


コメント:

東経80度線に到着し、CTDやアルゴなど海洋観測を開始した。 この航海では最初のCTDであることと、今回の航海には気象 観測の研究者が多く、CTD自体を初めて見る人も多く大勢の ギャラリーが集まった。 これから船は北進しながら、アルゴフロートを昼夜関係なく投入 してゆく。
人工衛星による雲画像を見る限り、西部インド洋では南北ともに 巨大な雲群が発達しているが、上層雲なのか下層からの背の 高い雲なのか、詳細まではわからない。 やや北半球よりで雲群は東部にも延長している。 我々が定点観測を開始する段階ではMJOのどのフェーズに 相当するのか判断が難しい。MJOに伴う海洋変動を捉えるため フロートを投入し観測体制を築きながら、定点観測点に向う。