中緯度大気海洋相互作用の観測・解析に関する研究集会@三重大学
概要
コロナ禍で失われた対面での議論・交流の機会を補うべく、2022年4月に北海道大学で開催された「Hotspot2 主に若手のための対面会合」に引き続き、「中緯度大気海洋相互作用の観測・解析に関する研究集会」が2022年9月24~25日にかけて三重大学で開催されました。ポスドクから中堅クラスを中心に、博士課程の院生や博士課程への進学も視野に入れいている院生も含めて、研究について色々と直接話をする機会を設けることを目的とし、37名(うち大学院生12名)が参加し22件の発表が行われました。2022年夏期に実施された集中観測の初期解析結果や、計画研究班・公募課題間で連携して進められている研究の紹介もあり、休憩時間も含め、対面会議ならではの多くの活発な議論がかわされました。
台風に伴う豪雨で新幹線が一部運休となり、移動に困難が生じた中での開催でしたが、無事に全員が参集し、プログラムに一部変更は生じたものの、全ての発表が行われました。学会等で対面会議が徐々に再開されつつあるものの、本領域での対面での交流機会はまだ限られており、特にいくつもの計画研究班・公募課題の間の交流を進める上で大変貴重な機会になりました。準備・運営を進めて頂いた三重大学の皆様に深く感謝致します。
発表プログラム
9/24 (土)
09:00 開会
09:00-12:00 グループディスカッション
座長:野中 正見(タイムキーパー:山中 晴名・伊藤 竜之助)
時間 | 講演者 | タイトル |
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13:00-13:20 | 山田 広幸 (A01-K201) | 梅雨前線における低圧場の形成と対流圏上層の北風との関係 |
13:20-13:40 | 田村 健太 (A01-2) | 冬の北海道周辺の気圧配置に着目した大気場のトレンド解析 |
13:40-14:00 | 岡島 悟 (A02-7) | 北太平洋冬季の移動性高低気圧頻度の季節性 |
14:00-14:20 | 山崎 哲 (A02-7) | JPCZ発生へのブロッキングの影響 |
14:20-14:40 | 川瀬 宏明 (A01-2) | JPCZ周辺で発生する大雪の気温・SST感度実験 |
14:40-15:00 | 議論 |
座長:山田 広幸(タイムキーパー:恒川 知也・藤村 貴広)
15:30-15:50 | 安藤 雄太 (A02-3) | 2019/20年の中緯度全体の異常な暖冬をもたらした中緯度の海面水温 |
15:50-16:10 | 中下 早織 (A02-3) | NCEPMSMを用いたアンサンブル予報実験 |
16:10-16:30 | 中山 盛雄 (A02-7) | 南半球傾圧環状モード変動に関わる移動性擾乱の力学 |
16:30-16:50 | 榎本 剛 (A02-3) | 中緯度海洋の表層流を模したデータ同化実験 |
16:50-17:30 | 議論 |
9/25 (日)
座長:榎本 剛(タイムキーパー:三田 優里・山本 諒)
時間 | 講演者 | タイトル |
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09:00-09:20 | 小川 史明 (A03-9) | YHSサマースクール2022報告 |
09:20-09:40 | 関澤 偲温 (A02-7) | 夏季オーストラリアモンスーン経年変動の維持メカニズム |
09:40-10:00 | 平田 英隆 (A01-K202) | 黒潮続流域周辺における顕著な海面水温上昇が温帯低気圧に伴う顕著現象へ与える可能性 |
10:00-10:20 | 中村 尚 (A02-7) | ブロッキング高気圧の形成・維持における傾圧過程の重要性 |
10:20-10:30 | 議論 |
座長:川合 義美(タイムキーパー:塚田 希望・大橋 勇介)
11:00-11:20 | 宮本 歩(A02-7) | カリフォルニア沖下層雲が北太平洋の気候に与える影響 |
11:20-11:40 | 辻野 智紀 (A01-K203) | 2019 年台風 Hagibis における温帯低気圧化の数値シミュレーション |
11:40-12:00 | 木戸 晶一郎 (A02-6) | JCOPE-FGOの概要およびそれを用いた西岸境界流変動予測に向けた取り組み |
12:00-12:20 | 桂 将太 (A02-5) | 係留系観測で捉えられた東部熱帯太平洋におけるバリアレイヤーとそのインパクト |
12:20-10:30 | 議論 | |
12:30-12:50 | photo session |
座長:岡 英太郎(タイムキーパー:天野 未空・舩橋 健朗)
13:50-14:10 | 滝川 哲太郎 (A02-3) | 3隻集中観測時の塩分分布 -大気前線直下の3次元海洋構造ー |
14:10-14:30 | 川合 義美 (A02-5) | 航空機同時観測航海の報告 |
14:30-14:50 | 小池 真 (A02-4) | 2022年夏の航空機と船舶観測の概要 |
14:50-15:10 | 吉田 淳 (A02-4) | 北西太平洋における海水中の固体粒子および大気中の氷晶核粒子 |
15:10-15:30 | 岡 英太郎 (A02-5) | 日本の南の亜熱帯モード水が台風に与える影響 |
15:30-17:00 グループディスカッション
17:00 閉会