更新日:2021/08/20

公募研究

第2期公募研究(令和4年度~令和5年度)を以下のように募集致しております。


中緯度海洋は大気変動に受動的であるという従来の気候力学の常識を覆し、強い暖流域と水温前線域が能動的に大気に影響する「気候系のhotspot」であるという新パラダイムを、観測研究と数値モデリングの融合により更に深化させ、「大気・海洋変動の予測可能性」や「地球温暖化」の分野にまで応用し、格段に進展させる。hotspotにおける多階層的な大気海洋のスケール間相互作用の理解を進め、それが豪雨・豪雪や爆弾低気圧・台風など顕著な気象現象や海流の予測にどう影響し得るか、更に温暖化してゆく気候系でhotspotが果たす役割、それらの包括的知見を初めて得る。
計画研究では、数日規模の顕著気象現象(A01)、大気・海洋循環の十日から数年規模の変動(A02)、より長期の自然気候変動や温暖化してゆく気候系における中緯度大気海洋相互作用の役割(A03)に注目する。これらの計画研究と緊密な連携を取りつつ、その間を補い、新しい視点をもたらすことで、領域全体をより深く/広くする公募研究を広く求める。中でも以下の研究内容を重視する:
  1. 中緯度大気海洋相互作用に関わる現象・過程の実態解明を目的とする現場観測。今後計画研究が実施する集中観測等と連動し、その機会を最大限に活用して既存の計画を強化あるいは補完する観測研究が望まれる。
  2. 予測研究。異常気象や異常天候の予測に繋げていくため、異常気象や異常天候に対する中緯度海洋からの影響に関する普遍的な知見を示すことを目指す研究、また、結合過程が予測に及ぼす影響を調査する研究等が望まれる。
  3. 横断的な研究。計画研究は時間スケールによって項目分けしているが、一方で、時間スケール間の相互作用も重要な課題である。時間空間スケールを横断する相互作用に関する研究等も望まれる。
応募金額は、観測研究は単年度当たり970万円、それ以外は単年度当たり300万円を上限とする。
採択目安件数は、観測研究は2件、それ以外は6件である。
詳細は文部科学省のウェブページ

「令和4(2022)年度科学研究費助成事業-科研費-(学術変革領域研究(A・B)・新学術領域研究・特別研究促進費)の公募について」

をご確認下さい。

第1期公募研究(令和2年度~令和3年度)は以下のように推進中です。


第1期公募研究一覧(令和2年度~令和3年度)

研究区分 研究課題名 代表者 所属・役職
A01
公募研究 1
高解像度大気海洋結合領域モデルによる中緯度台風の気候変動応答メカニズム解明 金田幸恵 名古屋大学・助教
A01
公募研究 2
CYGNSS衛星を用いた台風・爆弾低気圧の高頻度観測 市川香 九州大学・応用力学研究所・准教授
A01
公募研究 3
黒潮大蛇行に対する爆弾低気圧の応答に関わるプロセスの解明 平田英隆 立正大学・地球環境科学部・助教
A01
公募研究 4
中緯度の海面水温変動が台風活動の季節内の変動に及ぼす影響の明確化 那須野智江 国立研究開発法人海洋研究開発機構・グループリーダー
A02
公募研究 5
特定温位面以下の寒気質量を通して見る黒潮・黒潮続流上の大気海洋相互作用 菅野湧貴 電力中央研究所・主任研究員
A02
公募研究 6
黒潮の経年・10年規模変動とその水温場への影響 ―東シナ海中心の全流路解析― 中村啓彦 鹿児島大学・水産学部・教授
A02
公募研究 7
対流圏成層圏結合が対流圏ジェット変動に及ぼす影響と中緯度海洋前線帯の役割 直江寛明 気象庁気象研究所
A02
公募研究 8
放射性セシウムをトレーサとした北太平洋亜熱帯モード水の子午面2次元循環の定量化 熊本雄一郎 海洋研究開発機構・主任研究員
A03
公募研究 9
高解像度データを用いた100年スケールの台風温低化と中緯度大気海洋変動の解析 中野満寿男 海洋研究開発機構・研究員