2024/7/17
2024年6月17-18日、中国の南京情報科学技術大学気候フロンティア応用研究所(NUIST/ICAR)とアプリケーションラボの合同学術シンポジウム「気候の変動・予測・データ駆動アプリケーション」がNUISTの気象棟で開催されました。現地には、NUIST元党委員会書記のGuan Zhaoyong教授、ICAR所長のLuo Jing-jia教授を始め、NUISTから多くの教員や学生が参加しました。また、南京大学、復旦大学などの研究者も参加し、最新の研究成果について活発な議論がなされました。アプリケーションラボからは、山形俊男特任上席研究員、升本順夫招聘上席研究員、Swadhin Behera所長、野中正見グループリーダー、土井威志主任研究員らが現地で参加しました。
シンポジウムを通して、気候の変動が人間の健康や生態系に及ぼす悪影響について議論され、気候予測の社会応用の研究・開発が喫緊の課題であることが改めて浮き彫りになりました。特に、パネルディスカッションでは、第一線で活躍する研究者が、会場の若手研究者からの質問に答える形で、気候予測の今後の方向性、気候科学者が注目している最先端な科学的課題、データ駆動解析を使った気候予測の発展の原動力とボトルネックなどについて議論し、両国の研究者の科学的知見を相互に深めあうことができました。学生や若手研究者との交流・協力も積極的に行われ、若手人材の育成にとっても大きな意義を持つものにもなりました。
次回のシンポジウムは、2025年に、アプリケーションラボの主催で、日本で開催することが提案されました。