黒潮大蛇行が始まって6年4か月となり、過去最長期間になっています。黒潮蛇行は年を越して続くと予測されています。 |
高分解能予測JCOPE-T DAの開始にともない、
- JCOPE-T DAによる短期予測(20日先)
- JCOPE2Mによる長期予測(2か月先)
を行っています。
ここでは来年1月26日までのJCOPE2Mによる長期予測を解説します。長期予測では、黒潮大蛇行の予測がテーマです。
予測
図1は2023年11月17日の状態の推測値、図2・3は12月26日・来年1月26日の予測です。
黒潮は大蛇行状態が続いています(図1, A) 。2017年8月に始まった黒潮大蛇行は期間が6年4か月目になっており、観測史上最長になっています(「黒潮大蛇行が観測史上最長期間に」) 。先週の予測のような渦のちぎれもなく、黒潮大蛇行は年を越えて続きそうです(図3) 。
八丈島の北を流れる流路が続くと予測しています(図1~3, B) 。
黒潮が四国からやや離れた状態から(図1) 、足摺岬(図2) 、室戸岬(図3)に近づく(図3)と予測されています 。
図4は、2023年11月17日から来年1月26日までの予測をアニメーションにしたものです。
図4: 2023年11月17日から2024年1月26日までの予測のアニメーション。クリックして操作してください。途中で停止もできます。
JCOPE2Mは4日毎に更新を行っています(解説参照)。JCOPE2Mの他の予測図についてはJCOPE のweb pageでご参照ください。図の見方は連載: JCOPE2解析・予測画像の見方で解説しています。