2024年1月30日までの黒潮「長期」予測(2023年11月29日発表)

黒潮大蛇行が始まって約6年4か月となり、過去最長期間になっています。黒潮蛇行は年を越して続くと予測されています。

高分解能予測JCOPE-T DAの開始にともない、

を行っています。

ここでは来年1月30日までのJCOPE2Mによる長期予測を解説します。長期予測では、黒潮大蛇行の予測がテーマです。

予測

図1は2023年11月21日の状態の推測値、図2・3は12月30日・来年1月30日の予測です。

黒潮は大蛇行状態が続いています(図1, A)2017年8月に始まった黒潮大蛇行は期間が約6年4か月になっており、観測史上最長になっています(「黒潮大蛇行が観測史上最長期間に」) 。黒潮大蛇行は年を越えて続きそうです(図3) 。

現在は八丈島に黒潮が近づいていますが(図1) 、八丈島の北を流れる流路に戻り、続くと予測しています(図2~3, B) 。

黒潮が四国からやや離れた状態から(図1) 、足摺岬(図2) 、室戸岬に近づく(図3)と予測されています 。

図4は、2023年11月21日から来年1月30日までの予測をアニメーションにしたものです。

Fig1

図1: 2023年11月21日の推測値。矢印(ベクトル)は海面近くの流れの向き(メートル毎秒, 長いほど速い流れ)、色は海面水位(メートル, 相対値)。赤丸()が八丈島の位置。海面高度が低いところは海面水温が低いおおまかな関係があります。

 

Fig2

図2: 図1に同じ。ただし2023年12月30日の予測値。

 

Fig3

図3: 図1に同じ。ただし2024年1月30日の予測値。

 


図4: 2023年11月21日から2024年1月30日までの予測のアニメーション。クリックして操作してください。途中で停止もできます。



JCOPE2Mは4日毎に更新を行っています(解説参照)。JCOPE2Mの他の予測図についてはJCOPE のweb pageでご参照ください。図の見方は連載: JCOPE2解析・予測画像の見方で解説しています。