高分解能予測JCOPE-T DAの開始にともない、
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- JCOPE-T DAによる短期予測(20日先)
- JCOPE2Mによる長期予測(2か月先)
を行っています。
ここでは9月23日までのJCOPE-T DAによる短期予測を解説します。短期予測では、黒潮の沿岸への影響がテーマです。
現状と予測
図1・2・3はJCOPE-T DAで計算した9月3日・9月13日・9月23日の黒潮の状態です。
黒潮大蛇行(A)が続いています(図1, 長期予測も参照)。
A→B→Cと流れるS字カーブはいったん緩み、一時は黒潮が八丈島に近づく可能性があります(図2, B)。その後にS字カーブが戻る予測です(図3)。
室戸岬に近かった黒潮は(図1D)、足摺岬(図2E)、室戸岬(図3E)に近い状態に変化すると予測しています。
図4は9月3日午前9時から9月23日午前9時までの予測のアニメーションです。JCOPE-T DAは潮の満ち引きも計算しているので、1時間毎の図でアニメーションにしています。
図4: 2024年9月3日午前9時から9月23日午前9時までの1時間毎の予測のアニメーション。クリックして操作してください。全画面表示にしたり、途中で停止したりできます。
今週のハイライト: 台風通過後の海
JAXAひまわりモニタ・海中天気予報のサイト (「JAXAひまわりモニタ・海中天気予報のサイトがリニューアル」)から特徴的な図を毎週紹介します。黒潮親潮ウォッチは1週間に一回の更新ですが、海中天気予報のサイトではほぼ毎日予測が更新されます。
図5は人工衛星「ひまわり」で観測された9月2日の海面水温です。台風が通過してた海域の水温が下がっています。それに対応するモデルの水温の推定値は、同じくJAXAひまわりモニタ・海中天気予報のサイト、または記事「台風5~10号による海面水温変化」をご覧ください。
JCOPE2Mは4日毎に更新を行っています(解説参照)。JCOPE2Mの他の予測図についてはJCOPE のweb pageでご参照ください。図の見方は連載: JCOPE2解析・予測画像の見方で解説しています。