BS日テレ「日米の架け橋 ジョン万次郎の真実を追え!」 (9/24 追記あり)

以下の番組に取材協力しました。ジョン万次郎が漂流したと考えられる海流について解説しました。

放送局 BS日テレ
番組名 片岡愛之助の解明!歴史捜査「日米の架け橋 ジョン万次郎の真実を追え!」
放送日時 2015年9月24日(木)21:00-22:00
番組ホームページ http://www.bs4.jp/hsi/onair/18.html


2015/9/24追記

番組では、ジョン万次郎が鳥島に漂流した時に、黒潮大蛇行が発生していた可能性について解説しました。漂流への海流の影響を中心に話しましたが、厳密には風による影響も考える必要があります。

データ不足によりジョン万次郎の時代の海流は再現できないので、近年のJCOPE2海洋データを解説に使用しました。最近では黒潮大蛇行が2004年後半から2005年前半に発生しています。図1は、JCOPE2による黒潮大蛇行が発生していた2005年1月10日の海流の状態と、ジョン万次郎が漂着した鳥島の位置()です。

ジョン万次郎が漂流した時に黒潮大蛇行が発生していた説に関しては、以下の文献を参考にしました。
中濱万次郎―「アメリカ」を初めて伝えた日本人 (中濱 博 著 冨山房インターナショナル)

黒潮大蛇行に関しては今後も黒潮親潮ウォッチの解説で取り上げたいと思いますが、ここでは黒潮大蛇行に関するリンクをいくつか挙げておきます。

Fig1

図1: 黒潮大蛇行が発生していた2005年1月10日の黒潮の状態の推測値。矢印は海面近くの流れ(メートル毎秒)、色は海洋表層の温度(海面から水深200mの平均)。が鳥島の位置。