- JCOPE-T DAによる短期予測 (20日先)
- JCOPE3Mによる長期予測 (2か月先)
を行っています。
ここでは12月24日までのJCOPE-T DAによる短期予測を解説します。短期予測では、黒潮の沿岸への影響がテーマです。
現状と予測
図1・2・3は、JCOPE-T DAで計算した12月4日・12月14日・12月24日の黒潮の状態です。
黒潮は八丈島の北を流れています。 房総半島からやや離れています(A)。関東から東海沖の黒潮の北出は、いくつか分岐流が伸びています(B, C, D)(図5も参照)。潮岬(C)で接岸、室戸岬(D)でやや離岸、足摺岬(E)で接岸しています。
黒潮は八丈島に近づきますが、八丈島の北を流れ続けそうです(図2~3)。房総半島(A)では黒潮が離れる予測です。暖水の分岐流(C, D)は東へと動いていきます(図2~3)。潮岬(C)では接岸が続きます。室戸岬(D)では接岸しそうです。足摺岬(E)では、やや離岸する予測です(図3)。
冬に向けて全体的に水温が下がっていきます(図1~3)。
図4は12月4日午前9時から12月24日午前9時までの予測のアニメーションです。JCOPE-T DAは潮の満ち引きも計算しているので、1時間ごとの図でアニメーションにしています。



図4: 2025年12月4日午前9時から12月24日午前9時までの1時間毎の予測のアニメーション。クリックして操作してください。全画面表示にしたり、途中で停止したりできます。
今週のハイライト: 関東・東海沖の分岐流
図5はJAXAひまわりモニタ・海中天気予報のサイトで見た、人工衛星「ひまわり」で観測された12月2日の海面水温です。
黒潮(黒太線)の北に、西向きの流れをともなった分岐流があることがうかがえます。

JCOPE3Mは水平1/12度の分解能で2か月先までの予測を行っています。予測は毎日更新されています。
2025年12月24日までの黒潮「短期」予測 (2025年12月4日発表)