- JCOPE-T DAによる短期予測 (20日先)
- JCOPE3Mによる長期予測 (2か月先)
を行っています。
ここでは来年1月6日までのJCOPE-T DAによる短期予測を解説します。短期予測では、黒潮の沿岸への影響がテーマです。
現状と予測
図1・2・3は、JCOPE-T DAで計算した12月17日・12月27日・来年1月6日の黒潮の状態です。
黒潮は八丈島に近づいています(C)。 黒潮は房総半島に接近しています(B)。潮岬(E)でやや離岸(図5参照)、室戸岬(F)でやや離岸、足摺岬(G)で接岸しています。
黒潮は八丈島の北を流れるようになると予測しています(図3, D)。長期予測が正しければ、これは一時的です。房総半島(A)では黒潮が離れる予測です(図3 C)。潮岬(E)では接岸します。室戸岬(F)では接岸、やや離岸と変化しそうです。足摺岬(G)では、離岸する可能性があります(図3)。
冬に向けて全体的に水温が下がっていきます(図1~3)。
図4は12月17日午前9時から来年1月6日午前9時までの予測のアニメーションです。JCOPE-T DAは潮の満ち引きも計算しているので、1時間ごとの図でアニメーションにしています。



図4: 2025年12月17日午前9時から2026年1月6日午前9時までの1時間毎の予測のアニメーション。クリックして操作してください。全画面表示にしたり、途中で停止したりできます。
今週のハイライト: 潮岬付近の黒潮
図5はJAXAひまわりモニタ・海中天気予報のサイトで見た、人工衛星「ひまわり」で観測された12月16日の海面水温です。
水温から推定される黒潮本流(太線)は、潮岬からやや離れています(長期予測記事の図5も参照)。代わりに分枝流の暖水が潮岬に近づいているように見えます(細矢印)。

JCOPE3Mは水平1/12度の分解能で2か月先までの予測を行っています。予測は毎日更新されています。
2026年2月6日までの黒潮「短期」予測 (2025年12月17日発表)