new黒潮続流が北上か(親潮ウォッチ2026/6)

黒潮続流が北上し、親潮が大きく後退すると予測しています。

見通し(長期予測)

海洋予測モデルJCOPE3Mで、約2か月先までの予測を行っています。

図1左はJCOPE3Mによる水深10メートルでの、6月22日の水温(色、℃)と流れ(矢印)です。右が同じ日の平年の値です[1]

親潮は平年に比べても弱くはありませんが(B)、暖水渦(C)に阻まれて東北岸沿いではなく、沖合を南下しています。その周りは平年より高い水温に囲まれています。黒潮続流(A)から、暖水(DE)が伸びており、水温の高い水を供給しています。

気象庁の親潮の面積の時系列を見ると、2024年に比べれば親潮の勢力は大きくなっていますが、それでも平年を下回っています。

今後の予測(図2~3)では、特にEの部分が北上すると予測しています。そのため、親潮は大きく後退すると予測しています。

水産庁の予測でも黒潮続流と親潮が北偏すると予測されています。

図4は2026年6月22日から8月23日までの予測をアニメーションにしたものです。

Fig1
図1: 左はJCOPE3Mによる2026年6月22日の水深10メートルでの水温(色、℃)と流れ(矢印)。右は同日の平年値。

 

Fig2
図2: 図1に同じ。ただし2026年7月23日の予測。

 

Fig3
図3: 図1に同じ。ただし2026年8月23日の予測。

 


図4: 図1に対応する2026年6月22日から2026年8月23日までの予測のアニメーション。クリックして操作してください。途中で停止もできます。

短期予測

長期予測(JCOPE2M, 約9kmメッシュ)よりも高分解能のモデル(JCOPE-T DA, 約3km)による20日予測のアニメーションを、YouTubeに1週間に一度の間隔で掲載しています。親潮ウォッチの更新は月に一回ですが、一週間に一度の予測のアニメーションも参考にしてください。

今月のハイライト: 暖水にはさまれた親潮

JAXAひまわりモニタ・海中天気予報のサイト (解説は「JAXAひまわりモニタ・海中天気予報のサイトがリニューアル」) 。このサイトでは上の予測(JCOPE2M, 約9kmメッシュ)よりも高分解能のモデル(JCOPE-T 1ks 約1kmやJCOPE-T DA 約3km)の様々な図を見ることができます。モデルの結果と人工衛星「ひまわり」の図を重ねることもできます。

図5は、6月24日の「ひまわり」観測の海面水温です。冷たい親潮の水は東西を暖水にはさまれて南下しています。この東西幅は次第に狭くなっています。今後は暖水が優勢になり、親潮が後退する予測になっています。

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図5: 2026年6月24日の「ひまわり」観測の海面水温(リンク)(色, ①で指定)。水温の範囲を5~25℃とした(②で指定)。
  1. [1]JCOPE3Mは平年のデータが無いため、JCOPE2Mの1993年から2020年の平均で平年の値を計算しています。

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黒潮親潮ウォッチでは、親潮の現状について月に一回程度お知らせします。親潮に関する解説一覧はこちらです。 JCOPE-T-DAによる短期予測はJAXAのサイトで見ることができます。 4日毎に更新されるJCOPE2Mによる親潮の長期解析・予測図はJCOPE のweb pageで見られます。親潮関係の図の見方は2017年1月18日号2017年2月1日号で解説しています。