- JCOPE-T DAによる短期予測 (20日先)
- JCOPE3Mによる長期予測 (2か月先)
を行っています。
ここでは6月23日までのJCOPE-T DAによる短期予測を解説します。短期予測では、黒潮の沿岸への影響がテーマです。
現状と予測
図1・2・3は、JCOPE-T DAで計算した6月3日・6月13日・6月23日の黒潮の状態です。
黒潮は八丈島の北を流れています(C, 図1)。 房総半島に黒潮が近づいています(B)。潮岬(E)、室戸岬(F)では黒潮が接岸しています。足摺岬ではやや離岸しています。九州南東では小蛇行が見られます(H)。
6月3日には台風6号が通過しました。温度が変化しにくい黒潮に近い経路を通ったので水温の変化はそれほどでもありませんが(図5参照)、流れは変化が大きく、24時間より短い振動が見られます。[1]
房総半島に黒潮が近づくことで相模湾から駿河湾方面に水が流れやすくなっています(C, 図2)。
黒潮の南北へのカーブが大きくなり(C, D)、八丈島に黒潮が近づく予測になっています(C, 図3)。
潮岬(E)・室戸岬(F)では接岸が続く見込みです(図2~3)。小蛇行は北に移動する予測です(H)。小蛇行が近づいてくると足摺岬で離岸してくることが予測されます(図3, G)。
夏に向けて水温が全体的に上昇します(図1~3)。
図4は6月3日午前9時から6月23日午前9時までの予測のアニメーションです。JCOPE-T DAは潮の満ち引きも計算しているので、1時間ごとの図でアニメーションにしています。



図4: 2026年6月3日午前9時から6月23日午前9時までの1時間毎の予測のアニメーション。クリックして操作してください。全画面表示にしたり、途中で停止したりできます。
今週のハイライト: 台風一過
図5はJAXAひまわりモニタ・海中天気予報のサイトで見た、人工衛星「ひまわり」で観測された台風6号通過前の海面水温(5月30日13時、左)と台風通過後の海面水温(6月3日13時、右)を比較しています。
全体的に色が薄くなっており、海面水温が若干低下したことがうかがえます。しかし高い水温の帯である黒潮の形は大きく崩れてはいません。

JCOPE3Mは水平1/12度の分解能で2か月先までの予測を行っています。予測は毎日更新されています。
- [1]地球の回転の効果を受けた慣性振動だと思われます。↩
2026年6月23日までの黒潮「短期」予測 (2026年6月3日発表)