- JCOPE-T DAによる短期予測 (20日先)
- JCOPE3Mによる長期予測 (2か月先)
を行っています。
ここでは6月30日までのJCOPE-T DAによる短期予測を解説します。短期予測では、黒潮の沿岸への影響がテーマです。
現状と予測
図1・2・3は、JCOPE-T DAで計算した6月10日・6月20日・6月30日の黒潮の状態です。
黒潮は八丈島の北を流れています(C, 図1)。 房総半島に黒潮が近づいています(B)。潮岬(E)、室戸岬(F)、足摺岬(G)では黒潮が接岸しています。九州南東では小蛇行が見られます(H, 図5も参照)。
房総半島に黒潮が近づくことで(B)、相模湾から駿河湾方面へと西に水が流れやすくなっています(C)。
潮岬(E)・室戸岬(F)では接岸が続く見込みです(図2~3)。小蛇行は北に移動する予測です(H)。小蛇行が近づいてくるタイミングで足摺岬で離岸してくる可能性があります(図3, G)。
八丈島の北を流れる接岸流路が続くと予測しています(C)。房総半島でも接岸が続き、東海沿岸では西向きの流れができやすそうです。
夏に向けて水温が全体的に上昇します(図1~3)。
図4は6月10日午前9時から6月30日午前9時までの予測のアニメーションです。JCOPE-T DAは潮の満ち引きも計算しているので、1時間ごとの図でアニメーションにしています。



図4: 2026年6月10日午前9時から6月30日午前9時までの1時間毎の予測のアニメーション。クリックして操作してください。全画面表示にしたり、途中で停止したりできます。
今週のハイライト: 西日本沿岸の黒潮
図5はJAXAひまわりモニタ・海中天気予報のサイトで見た、人工衛星「ひまわり」で観測された6月7日の海面水温です。
南側は雲があり見えませんが、九州東では黒潮の暖水と九州の間に冷たい水があり(C)、小蛇行の存在がうかがえます。
室戸岬と潮岬では黒潮(暖水)が接岸しており、そこから暖水が土佐湾や紀伊水道に入り込んでいる(矢印)のが見えます。

JCOPE3Mは水平1/12度の分解能で2か月先までの予測を行っています。予測は毎日更新されています。
2026年6月30日までの黒潮「短期」予測 (2026年6月10日発表)