毎月月末は過去1ヶ月の予測を検証する予定です。今回は2016年1月29日号の、1月23日から2月20日までの予測を検証します。
図1上段は、1月23日から予測した2月20日の黒潮の状態です。概ね実際（図1下段）と合っていました。1月29日号の段階で、黒潮は八丈島付近を流れていましたが、接岸傾向cにより黒潮が八丈島の北で接岸、離岸傾向dにより再び八丈島に近づき、接岸傾向eで再び八丈島の北を流れる始めると予測していました。現在までその予測どおりになっています。大きな離岸傾向f(小蛇行)の移動も予測どおりでした。
図2は2016年1月23日から2月20日までの予測値（上段）と実際（下段）の比較をアニメーションにしたものです。伊豆諸島付近の黒潮流路の変動に注目して見て下さい。
1月29日号や今週号が予測しているように、黒潮が八丈島を南を流れる離岸流路を、大きな離岸傾向f(小蛇行）が3月に引き起こすか今後に注目です。
図1: [上段]2016年1月23日から予測した2月20日の予測値。[下段]観測値を取り入れて推測した2月20日の解析値。矢印は海面近くの流れ（メートル毎秒）、色は海面高度（メートル）。赤★は八丈島の位置。アルファベットa,b,..は接岸・離岸傾向の波（今週号の現状・予測参照）。
図２: 2016年1月23日から2月20日までの予測（上段）と実際（下段）の比較のアニメーション。クリックして操作して下さい。途中で停止することもできます。
