黒潮は八丈島の南から房総半島沖を流れる離岸流路です。四国・足摺岬でやや離岸、室戸岬と紀伊半島・潮岬でほぼ接岸しています。黒潮流路は、八丈島の南を流れる離岸流路が続きそうです。九州東には小蛇行が発達・移動すると予測しています。 |
JCOPE2の改良版であるJCOPE2Mは週2回の予測を行っています。ここでは2017年4月7日から6月8日の予測を解説します。
現状
図1と図2はJCOPE2Mで計算した4月7日と4月12日の黒潮の状態です。
黒潮は八丈島の南から房総半島沖を流れる離岸流路です(図1,2)。
四国・足摺岬から紀伊半島・潮岬にかけては、小規模な接岸と離岸の繰り返しになっています。現在は、足摺岬でやや離岸(離岸傾向t[1])、室戸岬と潮岬でほぼ接岸(接岸傾向s)になっています(図2)。
九州の南東では、黒潮が大きく離岸(小蛇行)しています(図1,2, 離岸傾向v)。


予測
図3・図4・図5は4月19日・4月26日・6月8日の予測です。
黒潮流路は、八丈島の南を流れる離岸流路が続くと予測しています(図3,4,5)。離岸は大きくなりそうです。
房総半島沖では、黒潮が大きな離岸から、しだいに接岸に変化しそうです(図3,4,5)。
大きめの離岸(小蛇行)がしだいに下流に移動してくると予測しています(図3,4,5)。沿岸域では、小蛇行が下流に移動してくると大きな離岸につながる可能性があります。先週までの予測より小蛇行の動きは遅くなってきています。小蛇行の移動する時期は予測毎に変わってくるので、週2回更新される最新の予測を参照してください。
図6は、4月7日から6月8日までの予測をアニメーションにしたものです。



図6: 2017年4月7日から6月8日までの予測のアニメーション。クリックして操作してください。途中で停止もできます。
JCOPE3Mは水平1/12度の分解能で2か月先までの予測を行っています。予測は毎日更新されています。