平成24年 3月16日(金)
Leg2観測初日。出港前の悪天候とは打って変わって、今日は晴天だった。揺れも少ないので観測もしやすい。
今日はCTDと呼ばれる観測装置を使用。CTDとは「Conductivity Temperature Depth profiler」の略で、塩分・水温・深度を測定する機器である。「みらい」
のCTDには36本
の採水器も搭載されており、様々な深さの海水を採取することが可能である。上下にふたが付いているパイプ状のボトルを、ふたを開けたまま海中へ投下し、
目的の深度で
上下のふたを閉じることで海水を採取する。この採水器で採取した海水は、即分析へと回され、塩分や二酸化炭素(全炭酸)、栄養塩濃度、溶存酸素濃度などを測定する。
分析している
観測技術員から聞いたのだが、現在の海域の溶存酸素は例年と比較して全体的に多いそうだ。
深海曳航調査システム「ディープトゥ」は、全長数千メートルのケーブルの先端にソナーやカメラを装備した曳航体を取り付け、海底付近をごく低速で曳航するシステムである。
今回の調査
では海底をリアルタイムで観察し、ドレッジ(採集カゴ)で海底にいる生物を採取する。今日の調査海域の海底はイソギンチャクやクモヒトデがとても多かった。ま
た思ったほどガレキは多くなかった。
( by Y.N )
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