平成24年 3月14日(水)
天候は回復。今日は宮城・岩手県県境の沖合いで、ディープトゥによる最後の調査となる。
Seabat7125という観測機材では測深データに加え、海底面の音波の反射強度(反射の強弱)データが得られる。音波の反射強度は海底面の物質・物体を表す。たとえば、泥であれば反射が弱く、堅
い岩体や人工物があると反射が強くなるといった具合だ。この機材の特徴は、高い周波数の音波を使用しているため、メートル単位の物体の判別可能なデータを取得できる。
今回
取得できたデータを速報の形のグラフで見せてもらった。一見、これで何かが分かりそうだが、このデータはある意味で正しくないそうだ。ある意味とは、測
定している機器が曳航体に設置されており、
自分
の位置や姿勢が一定ではないからである。今後、位置や姿勢のデータを加えて補正し、正確な海底の地図を作成する作業を行っていくことになる。
( by H.M )
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