研究者紹介
上木 賢太（Kenta Ueki）
海域地震火山部門
火山・地球内部研究センター
固体地球データ科学研究グループ
専門
火山岩岩石学
研究テーマ
- 天然岩石に基づく火山研究：なぜそこでマグマができるか？の理解
- マグマ生成の数値計算研究：どのようなマグマができるか？の予測
- 異分野との融合による新しい地球科学：ニュートリノ地球科学・地球科学数理データ解析
職歴
| 2019年4月 | 国立研究開発法人海洋研究開発機構 海域地震火山部門 |
| 2017年9月～2019年3月 | 国立研究開発法人海洋研究開発機構 地球内部物質循環研究分野 |
| 2016年4月～2017年8月 | 東京大学地震研究所 高エネルギー素粒子地球物理学研究センター 特任研究員 |
| 2014年4月～2016年3月 | 独立行政法人海洋研究開発機構 地球内部物質循環分野 ポストドクトラル研究員 |
| 2011年6月～2014年3月 | 東京工業大学 火山流体研究センター 機関研究員 |
| 2010年4月～2011年5月 | 東京工業大学 研究支援研究員 |
学歴
| 2010年3月 | 東京大学大学院 理学系研究科地球惑星科学専攻 博士課程 修了 博士（理学） |
| 2004年3月 | 東京大学 理学部地学科 卒業 |
主要論文
K Ueki, H Hino, T Kuwatani, Geochemical discrimination and characteristics of magmatic tectonic settings: A machine‐learning‐based approach, Geochemistry. Geophysics, Geosystems 19 (4), 1327-1347
数理的手法を用いて、数千点からなる全地球マグマ化学組成データセットを解析し、プレート運動とマグマ生成の関係を明らかにした。
K Ueki, M Inui, K Matsunaga, N Okamoto, K Oshio, Oxidation during magma mixing recorded by symplectites at Kusatsu–Shirane Volcano, Central Japan. Earth, Planets and Space 72 (1), 1-12
2018年にも噴火を起こした活火山である草津白根火山の溶岩の微細構造を解析し、地下のマグマ供給系やマグマ供給サイクルを明らかにした。
K Ueki, H Iwamori, Geochemical differentiation processes for arc magma of the Sengan volcanic cluster, Northeastern Japan, constrained from principal component analysis. Lithos 290, 60-75
岩手県から秋田県にまたがる火山群である「仙岩地域」地下のマグマ分布やマグマの成因を、多変量解析の結果に基づいて論じた。
K Ueki, H Iwamori, Density and seismic velocity of hydrous melts under crustal and upper mantle conditions. Geochemistry, Geophysics, Geosystems 17 (5), 1799-1814
高温高圧状態の含水マグマの密度や地震波速度などの物性を予測する数値モデリングを行った。