2015/7/25から10/1の予測(7/31発表)

現在、黒潮は八丈島の北を流れる接岸流路です。黒潮が岸から離岸する小蛇行が発達し、東海沖を下流に移動しています。
下流に移動した小蛇行の影響で、再び黒潮が八丈島の南を流れる離岸流路が発達すると予測しています。九州東部から四国・足摺岬付近にある小蛇行の残りが黒潮下流に移動するにつれて、四国・足摺岬から紀伊半島・潮岬まで離岸する時期があるでしょう。

現状

図1と図2はJCOPE2で計算した7月25日と7月31日の黒潮の状態です。黒潮の位置は三宅島付近にあり接岸流路(図1,2)が続いています。

紀伊半島・潮岬付近から移動して来た小蛇行(小蛇行1)(図1)は、下流へと移動し、伊豆諸島に近づいています(図2)。この小蛇行1の影響で、東海沖では黒潮が岸から大きく離れるのと同時に、下流側から東海沿岸に黒潮の暖水が流入しやすくなっています(図1,2)。取り残された小蛇行(小蛇行2)は、九州東岸から四国・足摺岬に位置しており、そのため黒潮が離岸した状態が続いています(図2)。小蛇行2は先週よりやや下流に移動しています。

Fig1

図1: 7月25日の推測値。矢印は流れ(メートル毎秒)、色は海面高度(メートル)。海面高度が低いところは海面水温が低いと言うおおまかな関係があります。

 

Fig2

図2: 7月31日の予測値。

 

予測

図3と図4は8月24日と10月1日の予測です。

黒潮小蛇行1が下流に流され伊豆諸島に近づくにつれて、その影響で8月に黒潮が八丈島の南を通る離岸流路になると予測しています(図3)。

小蛇行2も下流に移動し、四国・足摺岬から紀伊半島・潮岬まで順に黒潮が大きく離岸する時期があります(図3,4)。ただし、小蛇行2が下流に移動する時期は予測するたびに異なっており、確かな予測をするのは難しいようです。今回の予測から、8月後半から新しい小蛇行(小蛇行3)が可能性が出てきました(図3,4)。

図5は7月25日から10月1日までの予測をアニメーションにしたものです。

Fig3

図3: 8月24日の予測値。

 

Fig4

図4: 10月1日の予測値。

 


図5: 7月25日から10月1日までの予測のアニメーション。クリックして操作して下さい。途中で停止することもできます。


JCOPEの他の予測図についてはJCOPE のweb pageでご参照下さい。
より専門的な分析に関しては Kuroshio/Oyashio Watch(英語)をご覧下さい。


美山 透

海の変化は、漁業海運エネルギー天候など様々なことに影響します。海洋予測がもっと身近なものになるように、頭をしぼって書いています。