6月20日から7月25日の予測を検証します

毎月月末は過去1ヶ月の予測を検証する予定です。今回は6月26日号の6月20日から7月25日までの予測を検証します。

図1上段は6月20日から予測した7月25日の黒潮の状態です。予測では、7月中は黒潮はふらつきながら八丈島付近を流れるとしていました。しかし、実際には7月上旬に黒潮は八丈島の北を流れる接岸流路に移行しました(図1下段)(7月10日解説7月17日号解説参照)。ただし、7月25日の予測(図1の上段)を見ると、黒潮の一番強い流れは八丈島付近ですが、一部は八丈島の北を流れ、接岸流路に近い流れになっており、実際の流れ(図1下段)とそれほど違っていたわけではありません。次週の7月3日号の予測からは接岸流路になることを予測できていました。また、小蛇行1が下流から伊豆諸島に近づいてきて、これから黒潮が八丈島の南を流れる離岸流路が発達しそうであることは良く予測できていました。

難しかったのは小蛇行2の動きです。6月26日号の予測では小蛇行2も下流に移動し、九州東岸や四国・足摺岬は接岸に向かうと予測していました(図1上段)。しかし、実際には小蛇行2はほとんど動かず、九州東岸や四国・足摺岬での黒潮の離岸は続いています(図1下段)。今後の動きが気になるところです。

図2は6月20日から7月25日までの予測値(上段)と現実(下段)の比較をアニメーションにしたものです。

 

Fig1

図1: [上段]6月20日から予測した7月25日の予測値。[下段]観測値を取り入れて推測した7月25日の実際。

 


図2: 2015年6月20日から7月25日までの予測(上段)と実際(下段)の比較のアニメーション。ク リックして操作して下さい。途中で停止することもできます。


美山 透

海の変化は、漁業海運エネルギー天候など様々なことに影響します。海洋予測がもっと身近なものになるように、頭をしぼって書いています。