7月9日から9月15日の予測(7月15日発表)

現在、黒潮が八丈島に近づいてきています。黒潮が足摺岬、室戸潮、潮岬で接岸しています。房総半島で黒潮が大きく離れています。
黒潮流路は、一時的に接岸流路的な状態になりますが、再び離岸流路になると予測しています。沿岸では、離岸と接岸がしだいに大規模なものになりそうです。

現状

図1と図2はJCOPE2で計算した7月9日と7月15日の黒潮の状態です。先週までの予測どおり、黒潮が八丈島に近づいてきています(図1,2)。

黒潮は、四国・足摺岬、室戸岬と紀伊半島・潮岬で接岸しています(図1,2、接岸傾向u,α ※1)、九州南東で離岸しています(図1,2, 離岸傾向x)。

房総半島では、黒潮が大きく離れています(離岸傾向q)。

東海沖では、暖水渦が黒潮から切り離されて西進しています(図1,2)。

Fig1

図1: 7月9日の推測値。矢印は海面近くの流れ(メートル毎秒)、色は海面高度(メートル)。海面高度が低いところは海面水温が低いおおまかな関係があります。

Fig2

図2: 7月15日の予測値。

 

※1 接岸と離岸の傾向を上流から一連のアルファベットl,m,,で図示しています。赤字m,s,,が接岸傾向で、青字p,q,,が離岸傾向です。黒潮上に接岸・離岸傾向は交互にあらわれており、黒潮が波うっている様子をあらわしています。接岸・離岸傾向は黒潮の流れで下流に流されます。アルファベットは図1から図3まで共通で(前号とも共通ですが、状況の変化に応じて接岸傾向α、離岸傾向βを加えています)、同じアルファベット、例えば接岸傾向sが、上流から下流に移動していることをしめしています。

 

予測

図3と図4は7月25日と9月8日の予測です。

黒潮流路は、接岸傾向sをきっかけに、八丈島付近を北上し接岸流路的な状況になると予測しています(図3)。しかし、これは一時的で、続く離岸傾向tをきっかけに、再び離岸流路に戻るだろうと予測しています。その後も離岸の縮小と発達がありそうです(図4)。

九州東岸から潮岬にかけては、離岸と接岸の規模はしだいに大きくなってきそうです(図3,4)。特に九州東岸では離岸傾向が大きく発達(小蛇行)すると予測しており、注目されます。

図5は7月9日から9月15日までの予測をアニメーションにしたものです。

Fig3

図3: 7月25日の予測値。

Fig4

図4: 9月15日の予測値。図3から個々の離岸・接岸傾向の追跡が難しいためアルファベットは略。

 


図5: 7月9日から9月15日までの予測のアニメーション。クリックして操作して下さい。途中で停止することもできます。



JCOPE2Mは週2回の更新を行っています(解説参照)。JCOPE2Mの他の予測図についてはJCOPE のweb pageでご参照ください。図の見方は連載: JCOPE2解析・予測画像の見方で解説しています。