2016年9月3日から11月10日の予測(9月9日発表)

現在、黒潮は八丈島の北を流れる接岸流路です。黒潮が八丈島に近づいてきています。黒潮が足摺岬・潮岬で接岸しています。房総半島で黒潮が接岸しています。黒潮流路は、しばらく接岸流路が続くでしょう。九州東に小蛇行が発生するかもしれません。

 

図1と図2はJCOPE2で計算した9月3日と9月9日の黒潮の状態です。黒潮は、八丈島の北を流れる接岸流路になっています。離岸傾向xの接近により、黒潮が八丈島に近づいてきています。

紀伊半島・潮岬で接岸が続いています(図1,2、接岸傾向y ※1)。黒潮は、四国・足摺岬で接岸になっています(図1、離岸傾向zから、図2、接岸傾向a)。一方、四国・室戸岬では接岸から離岸気味になっています(図1、接岸傾向yから、図2、離岸傾向z)。

房総半島では、接岸傾向uために黒潮が岸に近づいています(図1,2)。

Fig1

図1: 9月3日の推測値。矢印は海面近くの流れ(メートル毎秒)、色は海面高度(メートル)。海面高度が低いところは海面水温が低いおおまかな関係があります。

fig2

図2: 9月9日の予測値。

 

※1 接岸と離岸の傾向を上流から一連のアルファベットt,u,,で図示しています。赤字u,y,,が接岸傾向で、青字t,xが離岸傾向です。黒潮上に接岸・離岸傾向は交互にあらわれており、黒潮が波うっている様子をあらわしています。接岸・離岸傾向は黒潮の流れで下流に流されます。アルファベットは図1から図3まで共通で(前号とも共通です)、同じアルファベット、例えば離岸傾向xが、上流から下流に位置が動いていることをしめしています。


予測

図3と図4は9月16日と11月10日の予測です。

離岸傾向xの発達しだいでは黒潮が八丈島の南を流れる離岸流路になる可能性もありますが、現在のところ、そこまでは発達しないと予測しています(図3)。黒潮はより小刻みに離岸・接岸傾向を繰り返すようになりそうです(図3, 接岸傾向α離岸傾向βの追加)。黒潮流路は、離岸傾向の接近にともない、黒潮が八丈島に近づく時期がありますが、八丈島の北を流れる接岸流路が続きそうです(図4)。

九州東岸から紀伊半島・潮岬では、しばらく小刻みな接岸と離岸が続きそうです(図4)。しだいに九州東部の離岸傾向が大きくなり小蛇行に発達する可能性がありますが(図4)、今までのところ発達を過大に予測する傾向があり(8月26日号検証参照)、注意が必要です。

図5は9月3日から11月10日までの予測をアニメーションにしたものです。

Fig3

図3: 9月16 日の予測値。

Fig4

図4: 11月10日の予測値。図3から個々の離岸・接岸傾向の追跡が難しいためアルファベットは略。

 


図5: 9月3日から11月10日までの予測のアニメーション。クリックして操作してください。途中で停止もできます。



JCOPE2Mは週2回の更新を行っています(解説参照)。JCOPE2Mの他の予測図についてはJCOPE のweb pageでご参照ください。図の見方は連載: JCOPE2解析・予測画像の見方で解説しています。