2016年9月10日から11月17日の予測(9月16日発表)

現在、黒潮が八丈島に近づいています。黒潮が足摺岬・室戸岬・潮岬で接岸しています。房総半島で黒潮が接岸しています。黒潮流路は、八丈島付近を南北に移動するでしょう。

図1と図2はJCOPE2で計算した9月10日と9月16日の黒潮の状態です。黒潮は、八丈島の北を流れる接岸流路から(図1)、離岸傾向x(※1)の接近により黒潮が八丈島に近づいています(図2)。

紀伊半島・潮岬で接岸が続いています(図1,2、接岸傾向y)。黒潮は、四国・足摺岬で接岸になっています(図2、接岸傾向c)。四国・室戸岬では離岸気味であったのが(図1, 離岸傾向z)、接岸、または、ほぼ接岸になっています(図2、接岸傾向a)。四国の南の黒潮については、「ちきゅうのための海流予測」でも情報を提供しています。

房総半島では、接岸傾向uために黒潮が岸に近づいています(図1,2)。

Fig1

図1: 9月10日の推測値。矢印は海面近くの流れ(メートル毎秒)、色は海面高度(メートル)。海面高度が低いところは海面水温が低いおおまかな関係があります。

Fig2

図2: 9月16日の予測値。

 


予測

図3と図4は10月1日と11月17日の予測です。

黒潮上の離岸・接岸のゆれが次第に大きくなり、黒潮の流路は南北に移動すると予測しています(図3、4)。それにともない、現在は八丈島付近を流れる黒潮が、いったん八丈島の南を流れて離岸流路の状態になる時期がありそうです。

九州東岸から紀伊半島・潮岬では、しばらく小刻みな接岸と離岸が続きそうですが(図3)、しだいに黒潮九州東部の離岸傾向が大きくなり小蛇行に発達する可能性があります(図4)。ただし、今までのところ小蛇行の発達を過大に予測する傾向があり注意が必要です(※2)。四国の南の黒潮については、「ちきゅうのための海流予測」でも予測しています。

図5は9月10日から11月17日までの予測をアニメーションにしたものです。

Fig3

図3: 10月1 日の予測値。

図4: 11月17日の予測値。図3から個々の離岸・接岸傾向の追跡が難しいためアルファベットは略。

 


図5: 9月10日から11月17日までの予測のアニメーション。クリックして操作してください。途中で停止もできます。


※1 接岸と離岸の傾向を上流から一連のアルファベットで図示しています。赤字u,α,,が接岸傾向で、青字x,βが離岸傾向です。黒潮上に接岸・離岸傾向は交互にあらわれており、黒潮が波うっている様子をあらわしています。接岸・離岸傾向は黒潮の流れで下流に流されます。アルファベットは図1から図3まで共通で(前号とも共通です)、同じアルファベット、例えば離岸傾向xが、上流から下流に位置が動いていることをしめしています。

※2 現在、JCOPE2の改良版JCOPE2Mの開発を進めており、いまのところJCOPE2Mでは小蛇行の発達は予測されていません。「ちきゅうのための海流予測」では、JCOPE-T-EASはJCOPE2のデータを参照して、JCOPE-T-JCWはJCOPE2Mのデータを参照して予測を行っています。



JCOPE2Mは週2回の更新を行っています(解説参照)。JCOPE2Mの他の予測図についてはJCOPE のweb pageでご参照ください。図の見方は連載: JCOPE2解析・予測画像の見方で解説しています。