| 黒潮は八丈島の北を流れる接岸流路です。四国・足摺岬と室戸岬、紀伊半島・潮岬で接岸しています。房総半島に黒潮が近づいています。黒潮流路は接岸流路がしばらく続きそうです。 |
JCOPE2の改良版であるJCOPE2Mは週2回の予測を行っています(解説参照)。ここでは2017年1月9日から3月16日の予測を解説します。
現状
図1と図2はJCOPE2Mで計算した1月9日と1月13日の黒潮の状態です。
黒潮は八丈島の北を流れる接岸流路になっています(図1,2、接岸傾向k [1])。
四国・足摺岬から紀伊半島・潮岬にかけては小規模な接岸と離岸の繰り返しになっています。現在は、足摺岬、室戸岬、潮岬で接岸になっています(図2、接岸傾向m)。
房総半島では離れていた黒潮(図1)が、近づいてきています(図2、接岸傾向k)。


予測
図3・図4・図5は1月18日・1月25日・3月16日の予測です。
黒潮は、八丈島の北を流れる接岸流路が続くと予測しています(図3,4,5)。接岸傾向の接近により八丈島に近づく時期もありますが、八丈島の南を流れるのが継続するほど離岸は発達しないと予測しています。
房総半島沖で離れていた黒潮は、黒潮が接岸流路で落ち着くとともに岸に近づきそうです(接岸傾向k, 図3,4)。
九州東岸から紀伊半島・潮岬にかけては、接岸とやや離岸の小刻みな繰り返しが続きそうです(図3,4)。
図6は1月9日から3月16日までの予測をアニメーションにしたものです。



図6: 1月9日から年3月16日までの予測のアニメーション。クリックして操作してください。途中で停止もできます。
JCOPE3Mは水平1/12度の分解能で2か月先までの予測を行っています。予測は毎日更新されています。