更新日:2022/05/20

主に若手のための対面会合in北海道大学

概要

 コロナ禍で失われた対面での議論・交流の機会を補うべく、「Hotspot2 主に若手のための対面会合」が2022年4月23~25日にかけて北海道大学にて開催されました。会議にはHotspot2の各班に所属する、若手(学部生・大学院生・ポスドク)を中心した54名の方が参加しました。

 冒頭の4名の講師による特別講演では、各講師による今までのキャリアの経験や若手に対するメッセージなど、「ここでしか聞けない話」が熱く語られました。続いて行われた口頭発表では博士課程学生およびポスドクが座長・司会進行を務め、活発な質疑応答・議論が展開されました。さらにBreakout Sessionでは、参加者が一回目は世代混合、2回目はおおまかな学年別の少人数グループに分かれ、議論・交流を行いました。各グループではコロナ禍での研究生活から中緯度大気海洋相互作用研究の今後に至るまで、様々な意見交換がなされました。特に学部生・修士課程の学生など、お互い顔を合わせるのは初めてという参加者も多くいたようでしたが、対面ならではの充実した議論・交流ができたといった声が多く聞かれました。準備・運営に当たって下さった北海道大学の皆様には改めて感謝申し上げます。

発表プログラム

4/23 (土)

時間 講演者 タイトル
09:00-09:05 見延 庄士郎 (A03-9) 開会の言葉
09:05-09:10 野中 正見 (A02-6) 領域代表挨拶
09:10-09:30 野中 正見 (A02-6) 気候系のHotspot2での若手への期待(招待講演)
09:30-09:50 美山 透 (A01-2) 黒潮・親潮ウォッチ(招待講演)
09:50-10:10 富田 裕之 (A01-1) 大気海洋のオープンデータとオープンデータサイエンス(招待講演)
10:10-10:30 岡 英太郎 (A02-5) M1の同ワッチは一生の友(招待講演)

座長:小川 史明(北大)・栃本 英伍(防災研)

10:40-11:00 佐野 芳 (A02-3) 金星極域の熱構造の大気安定度に対する依存性
11:00-11:20 山本 諒 (A02-3) 豪雪地帯と非豪雪地帯における降雪量の風向依存性の違い
11:20-11:40 小木 夏海 (A03-9) HighResMIPで得られた梅雨降水帯の将来変化
11:40-12:00 恒川 知也 (A02-3) フィリピンにおける地形性降雨の空間的特徴化

座長:西川 はつみ(東大)・山上 遥航(JAMSTEC)

13:00-13:20 田村 優樹人 (A02-6) HighResMIPモデル HadGEM-GC31における黒潮・親潮続流域の十年規模SST変動メカニズムと空間解像度依存性
13:20-13:40 天野 未空 (A02-3) 災害級の冷夏が近年発生していない理由とは?
13:40-14:00 菅原 風子 (A03-9) 寒冷渦が台風進路に与える影響に関する統計学的研究
14:00-14:20 釜江 陽一 (A03-9) オホーツク海海氷面積の急変動をもたらす大気循環場の特徴

座長:宮 湛秋(Gong Zhanqiu, 北大)・ALSEPAN Givo(北大)・見延庄士郎(北大,サポート)

14:30-14:50 舟山 草太 (A03-9) 日本における過去一世紀の降水日数増加と日照時間減少
14:50-15:10 Gong Zhanqiu (A03-9) Multidecadal seesaw in cold wave frequency between central Eurasia and Greenland and its relation to the Atlantic Multidecadal Oscillation
15:10-15:30 山上 遥航 (公募班) バレンツ-カラ海の海氷とガルフストリームの関係

15:45-16:45 Breakout session 1

16:45-17:00 休憩

17:00-18:00 Breakout session 2

4/24 (日)

              

座長:木戸 晶一郎(JAMSTEC)・中山 盛雄(東大)

時間 講演者 タイトル
09:00-09:20 藤野 梨紗子 (A01-1) 地表面観測データにおける降水量とPM2.5の関係
09:20-09:40 中村 祐貴 (A01-1) フィリピン諸島を横断した台風Rai(2021)の数値実験
09:40-10:00 吉田 尚起 (A01-1) 台風ボーガスを用いた7月気候場シミュレーションによる台風の遠隔影響
10:00-10:20 佐藤 瞭 (A03-8) 冬季北太平洋域における南北テレコネクションのエネルギー論的考察
              

座長:宮地 友麻(北大)・宮本 歩(東大)

10:40-11:00 宮田 愛美 (A02-7) 北半球高緯度地域における気温の長期変化の季節性
11:00-11:20 阿部 佑美(A03-9) 北太平洋における過去半世紀の海洋貧酸素化に対する観測データセットとCMIPモデルとの比較
11:20-11:40 栃本 英伍 (A01-2) 梅雨前線低気圧の構造と環境場
11:40-12:00 神山 翼 (公募班) 黒潮とメキシコ湾流の同期現象と気象への影響
              

座長:阿部 佑美(北大)・関澤 偲温(東大)

13:00-13:20 中山 盛雄 (A02-7) 傾圧環状モード変動に中緯度海洋前線帯の緯度の違いが与える影響
13:20-13:40 宮地 友麻(A02-7) インド−太平洋域における観測データから十年規模内部変動を抽出する手法の相互比較
13:40-14:00 春日 悟 (A02-3) 2018年2月に北海道⻄岸沖の日本海上で停滞した小低気圧の移動経路に関する調査
14:00-14:20 岡島 悟 (A02-7) 高低気圧性渦のオイラー統計への寄与分離手法と海洋前線帯が大気へ及ぼす影響
              

座長:岡島 悟(東大)・春日 悟(三重大)

14:40-15:00 Alsepan Givo (A03-9) Does warmer-than-normal SST play a role during the JPCZ in December 2021?
15:00-15:20 西川 はつみ (A03-5) 黒潮大蛇行域における海洋大気集中観測~新青丸KS-21-9次航海報告~
15:20-15:40 関澤 偲温 (A02-7) 夏季オーストラリアモンスーンに内在する自己維持的な経年変動とその遠隔影響
15:40-16:00 宮本 歩 (A02-7) 冬季南インド洋亜熱帯高気圧の維持メカニズム
16:00-16:20 木戸 晶一郎 (A02-6) 準全球渦解像海洋再解析JCOPE-FGOの構築およびその応用

16:20-16:40 休憩

16:40-18:00 総合討論

4/25(月)

9:00-12:00 個別研究討議

集合写真

撮影時のみマスクを外しています。