高分解能予測JCOPE-T DAの開始にともない、
- JCOPE-T DAによる短期予測(20日先)
- JCOPE2Mによる長期予測(2か月先)
を行っています。
ここでは3月25日までのJCOPE-T DAによる短期予測を解説します。短期予測では、黒潮の沿岸への影響がテーマです。
現状と予測
図1・2・3はJCOPE-T DAで計算した2022年3月14日・3月24日・4月3日の黒潮の状態です。水位0.3mの位置に太線を黒潮の流軸の推定値として加えています。
黒潮大蛇行が続いています(長期予測も参照)。現在の蛇行が大きい部分(A)が東に移動し、別の蛇行の大きい部分(B)が東に移動し成長してきます。
紀伊半島には東側に暖水が近づくと予測しています(C)。伊豆付近ではやや黒潮の離岸が大きくなる時期があり、西から東に移動してきます(D)。
四国では黒潮が大きく離岸していますが、分岐した暖水が南から近づくことが予測されています(E)。
図4は3月14日午前9時から4月3日午前9時までの予測のアニメーションです。JCOPE-T DAは潮の満ち引きも計算しているので、1時間毎の図でアニメーションにしています。
図4: 2022年3月14日午前9時から4月3日午前9時までの1時間毎の予測のアニメーション。黒太線は日平均海面水位0.3mの等値線で、黒潮流軸の指標。クリックして操作してください。全画面表示にしたり、途中で停止したりできます。
JCOPE-T DAは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の地球観測研究センター(EORC)と共同で、土曜日を除く毎日更新を行っています(解説参照)。