黒潮大蛇行が始まって 5年目8か月目になり、過去最長期間になっています。大蛇行は継続する予測です。 |
高分解能予測JCOPE-T DAの開始にともない、
- JCOPE-T DAによる短期予測(20日先)
- JCOPE2Mによる長期予測(2か月先)
を行っています。
ここでは5月19日までのJCOPE2Mによる長期予測を解説します。長期予測では、黒潮大蛇行の予測がテーマです。
予測
図1は2023年3月10日の状態の推測値、図2・3は4月19日・5月19日の予測です。
黒潮は大蛇行状態が続いています(図1, C)。2017年8月に始まった黒潮大蛇行は今月で期間が5年8か月目になっており、観測史上最長になっています(「黒潮大蛇行が観測史上最長期間に」)。渦がちぎれそうな様子もありますが(図3)、予測の範囲では渦はちぎれず、大蛇行は継続する予測です。
八丈島(●)の北を通過する黒潮流路(B)が続く見込みです(図1~3)。
四国・足摺岬(A)に接岸し(図2)、その後離岸しそうな(図3)予測になっています。九州南東では黒潮が離れる流路になると予測しています(図2~3)。
図4は、2023年3月10日から5月19日までの予測をアニメーションにしたものです。
図4: 2023年3月10日から5月19日までの予測のアニメーション。クリックして操作してください。途中で停止もできます。
JCOPE2Mは4日毎に更新を行っています(解説参照)。JCOPE2Mの他の予測図についてはJCOPE のweb pageでご参照ください。図の見方は連載: JCOPE2解析・予測画像の見方で解説しています。