高分解能予測JCOPE-T DAの開始にともない、
- JCOPE-T DAによる短期予測(20日先)
- JCOPE2Mによる長期予測(2か月先)
を行っています。
ここでは 9月18日までのJCOPE-T DAによる短期予測を解説します。短期予測では、黒潮の沿岸への影響がテーマです。
現状と予測
図1・2・3はJCOPE-T DAで計算した2023年8月29日・9月8日・9月18日の黒潮の状態です。
黒潮大蛇行(A)が続いています(長期予測も参照)。
A、B、Cと流れるS字カーブの蛇行は強化される予測になっています。
四国付近(D)では、黒潮がしばらく足摺岬に近くを流れる予測です(図1~3) 。
強い風(台風?)によって九州太平洋側で水温が低くなる予測になっていますが(図2) 、今後の気象予測の変更により、海洋予測も変更になる可能性があります。
図4は8月29日午前9時から9月18日午前9時までの予測のアニメーションです。JCOPE-T DAは潮の満ち引きも計算しているので、1時間毎の図でアニメーションにしています。
図4: 2023年8月29日午前9時から9月18日午前9時までの1時間毎の予測のアニメーション。黒太線は日平均海面水位0.3mの等値線で、黒潮流軸の指標。クリックして操作してください。全画面表示にしたり、途中で停止したりできます。
今週のハイライト
執筆時点で「JAXAひまわりモニタ」システムのハードウェア障害によりメインテナンス中のため、今週はこのコーナーは休みです。