2025年1月16日までの黒潮「長期」予測(2024年11月13日発表)

黒潮大蛇行が始まって7年4か月目になり、過去最長期間になっています。2025年始めも黒潮大蛇行はまだ続くと予測しています。

高分解能予測JCOPE-T DAの開始にともない、

を行っています。

ここでは来年1月16日までのJCOPE2Mによる長期予測を解説します。長期予測では、黒潮大蛇行の予測がテーマです。

予測

図1は2024年11月7日の状態の推測値、図2・3は2024年12月16日、来年1月16日の予測です。

黒潮は大蛇行状態が続いています(図1)2017年8月に始まった黒潮大蛇行は期間が7年4か月目になっており、1975-1980年の4年8か月を大幅に超え、観測史上最長になっています(「黒潮大蛇行が観測史上最長期間に」) 。黒潮大蛇行はまだ続き、2025年を迎えそうです。

八丈島()の北を流れる流路が続くと予測しています(B) 。

黒潮は足摺岬に近い状態から(C)、四国を離れた状態に変化すると予測されています(図2~3) 。

図4は、2024年11月7日から2025年1月16日までの予測をアニメーションにしたものです。

Fig1

図1: 2024年11月7日の推測値。矢印(ベクトル)は海面近くの流れの向き(メートル毎秒, 長いほど速い流れ)、色は海面水位(メートル, 相対値)。赤丸()が八丈島の位置。海面高度が低いところは海面水温が低いおおまかな関係があります。

 

Fig2

図2: 図1に同じ。ただし2024年12月16日の予測値。

 

Fig3

図3: 図1に同じ。ただし2025年1月16日の予測値。

 


図4: 2024年11月7日から2025年1月16日までの予測のアニメーション。クリックして操作してください。途中で停止もできます。



JCOPE2Mは4日毎に更新を行っています(解説参照)。JCOPE2Mの他の予測図についてはJCOPE のweb pageでご参照ください。図の見方は連載: JCOPE2解析・予測画像の見方で解説しています。