高分解能予測JCOPE-T DAの開始にともない、
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- JCOPE-T DAによる短期予測(20日先)
- JCOPE2Mによる長期予測(2か月先)
を行っています。
ここでは来年1月7日までのJCOPE-T DAによる短期予測を解説します。短期予測では、黒潮の沿岸への影響がテーマです。
現状と予測
図1・2・3はJCOPE-T DAで計算した12月18日・12月28日・来年1月7日の黒潮の状態です。
黒潮大蛇行(A)が続いています(図1, 長期予測も参照)。
A→B→Cと流れる黒潮は、S字カーブが大きくなると予測されています。
黒潮は四国から離れています(図1D) が、黒潮が室戸岬に近づくと予測されています(図3)。
冬が進むにつれ全体的に水温が低下します。
図4は12月18日午前9時から1月7日午前9時までの予測のアニメーションです。JCOPE-T DAは潮の満ち引きも計算しているので、1時間毎の図でアニメーションにしています。

図1: 2024年12月18日午前9時の予測値。矢印(ベクトル)は海面近くの流れの向き(メートル毎秒, 長いほど速い流れ)、色は海面温度(°C) 。1度毎の等温線も薄く加えた。青丸(●)が八丈島の位置。クリックすると拡大します。
図4: 2024年12月18日午前9時から2025年1月7日午前9時までの1時間毎の予測のアニメーション。クリックして操作してください。全画面表示にしたり、途中で停止したりできます。
今週のハイライト: 日本海の海流
JAXAひまわりモニタ・海中天気予報のサイト (「JAXAひまわりモニタ・海中天気予報のサイトがリニューアル」)から特徴的な図を毎週紹介します。黒潮親潮ウォッチは1週間に一回の更新ですが、海中天気予報のサイトではほぼ毎日予測が更新されます。
図5・6は去年と今年の12月9日の人工衛星「ひまわり」で観測された海面水温とモデルで推定した海流です。
今年(図6)は昨年(図5)は、昨年に比べて、対馬海峡を抜けて、朝鮮半島東岸沿いに北上する流れが強く、北まで延びています。そのため、今年は日本海北部が昨年よりも水温が高くなっています。
黒潮親潮ウォッチでは日本海の短期予測については触れていませんが、APL YouTube Channelでは日本海も含むアニメーションを毎週更新しています。
JCOPE2Mは4日毎に更新を行っています(解説参照)。JCOPE2Mの他の予測図についてはJCOPE のweb pageでご参照ください。図の見方は連載: JCOPE2解析・予測画像の見方で解説しています。