2025年1月21日までの黒潮「短期」予測 (2025年1月2日発表)

高分解能予測JCOPE-T DAの開始にともない、

を行っています。

ここでは1月21日までのJCOPE-T DAによる短期予測を解説します。短期予測では、黒潮の沿岸への影響がテーマです。

現状と予測

図1・2・3はJCOPE-T DAで計算した1月1日・1月11日・1月21日の黒潮の状態です。

黒潮大蛇行(A)が続いています(図1, 長期予測も参照)。

ABCと流れる黒潮は、S字カーブが大きくなると予測されています(図1~2)。その後、Bの部分は暖水渦としてちぎれると予測しています(図

黒潮本流から暖水が伸びて、今後、黒潮が室戸岬から潮岬に近づくと予測されています(図1~3, D)。

図4は1月1日午前9時から1月21日午前9時までの予測のアニメーションです。JCOPE-T DAは潮の満ち引きも計算しているので、1時間毎の図でアニメーションにしています。

Fig1

図1: 2025年1月1日午前9時の予測値。矢印(ベクトル)は海面近くの流れの向き(メートル毎秒, 長いほど速い流れ)、色は海面温度(°C) 。1度毎の等温線も薄く加えた。青丸()が八丈島の位置。クリックすると拡大します。

 

図2: 図1に同じ。ただし2025年1月11日午前9時の予測値。

 

Fig3

図3: 図1に同じ。ただし2025年1月21日午前9時の予測値。


図4: 2025年1月1日午前9時から1月21日午前9時までの1時間毎の予測のアニメーション。クリックして操作してください。全画面表示にしたり、途中で停止したりできます。



JCOPE2Mは4日毎に更新を行っています(解説参照)。JCOPE2Mの他の予測図についてはJCOPE のweb pageでご参照ください。図の見方は連載: JCOPE2解析・予測画像の見方で解説しています。