| 黒潮は八丈島付近を流れています。黒潮は次第に八丈島の北を通る接岸流路になると予測しています。 |
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- JCOPE-T DAによる短期予測(20日先)
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- JCOPE3Mによる長期予測(2か月先)
を行っています。
ここでは5月24日までのJCOPE3Mによる長期予測を解説します。長期予測では、黒潮の蛇行の予測がテーマです。
予測
図1は2026年3月23日の現況の推定、図2・3は4月24日、5月24日の予測です。
黒潮は八丈島付近のやや北寄りを流れています(A 図1, 図6も参照)。
黒潮は、南北に波打った形をしているのでしばらくは八丈島付近を南北に動きますが、次第に八丈島の北を流れ、接岸流路に移行すると予測しています(図2~3)。
今後の予測のもう一つの注目点は九州東の小蛇行(図1 C)です。これが成長した場合、黒潮の流れが変化するきっかけになる可能性があります。しかし、発達はしないと予測しています(図2〜3)。
図4は、2026年3月23日から5月24日までの予測をアニメーションにしたものです。



図4: 2026年3月23日から5月24日までの予測のアニメーション。クリックして操作してください。途中で停止もできます。
観測で見る黒潮流路
黒潮大蛇行の特徴の一つは、黒潮が潮岬から離れていることです。黒潮が潮岬から離れているかを観測で見る良い方法として、串本と浦神の潮位差を見るという方法が知られています(「潮岬への黒潮接岸判定法は?: 串本・浦神の潮位差」参照)。黒潮が紀伊半島に近づくと潮位差は大きくなり、黒潮が紀伊半島から離れると潮位差は小さくなります。現在、潮位差が比較的大きいことは、黒潮が接岸していることを示唆しています。予測通りであれば、このまま高い値が続きます。
八丈島の南を黒潮が通ると、八丈島の潮位が下がることが知られています(「黒潮が八丈島の南を流れているのをどうやって観測で確認するの?」参照)。直近では0の値近くで振動しており、八丈島付近を南北に動いていることがわかります。予測が正しければ、しばらく振動した後に上昇します。


参考: アンサンブル予測
JCOPEでは、上記の予測の他に、予測初期の条件を変えて予測値がどれくらいの幅で変わるかという予測実験も行っています(JCOPE3Fによるアンサンブル予測)。下の参考図は2か月先の黒潮の予測です。全24通りの予測を実施しています。図3のような状況を反映して、黒潮が八丈島(●)の近くから北寄りに流れる予測が多くなっています。図1~3で注目している小蛇行Cが大きく発達する予測はほとんどありませんが、大きめの蛇行になっている予測もあります(case 12, 13, 15, 21など)。

JCOPE3Mは水平1/12度の分解能で2か月先までの予測を行っています。予測は毎日更新されています。
2026年5月24日までの黒潮「長期」予測(2026年3月27日発表)