new2026年4月4日までの黒潮「短期」予測 (2026年3月28日発表)

  • JCOPE-T DAによる短期予測 (20日先) (今回はスパコンメインテナンスのため10日先まで)
  • JCOPE3Mによる長期予測 (2か月先)

を行っています。

ここでは4月4日までのJCOPE-T DAによる短期予測を解説します。短期予測では、黒潮の沿岸への影響がテーマです。

現状と予測

図1・2は、JCOPE-T DAで計算した3月24日・4月4日の黒潮の状態です。

黒潮は八丈島付近のやや北を流れています(図1 C)。 房総半島からは離れています。A,B,C,Dと黒潮は波打って流れている形です。潮岬(E)、足摺岬(G)で黒潮が接岸しています。室戸岬ではやや離岸しています(F)。九州南東では小蛇行が見られます(H)。

黒潮は波打ったA,B,C,Dの蛇行成分が東に移動することで、八丈島付近を南北に動きそうです(図2~3)。長期では黒潮は八丈島の北を流れると予測していますが、短期では変動が大きくなる可能性があります。潮岬(E)では接岸が続く見込みです。室戸岬(F)でも接岸する予測です(図3)。小蛇行は北に移動する予測です(H)。小蛇行が近づいてくると足摺岬で離岸すると予測されます(図3, G)。

図3は3月24日午前9時から4月4日午前9時までの予測のアニメーションです。JCOPE-T DAは潮の満ち引きも計算しているので、1時間ごとの図でアニメーションにしています。

Fig1
図1: 2026年3月24日午前9時の予測値。矢印(ベクトル)は海面近くの流れの向き(メートル毎秒, 長いほど速い流れ)、色は海面温度(°C) 。1度ごとの等温線も薄く加えた。青丸()が八丈島の位置。クリックすると拡大します。

 

図2: 図1と同様。ただし2026年4月4日午前9時の予測値。

 

 


図3: 2026年3月24日午前9時から4月4日午前9時までの1時間毎の予測のアニメーション。クリックして操作してください。全画面表示にしたり、途中で停止したりできます。

今週のハイライト:黒潮の分岐流

図4はJAXAひまわりモニタ(本体)で見た、人工衛星「ひまわり」で観測された2017年3月27日の海面水温です。

黒潮の本流の北に様々な分岐流を確認でき、黒潮の暖水と沿岸の比較的冷たい水の境目の形は複雑になっています。

Fig5
図4: 人工衛星「ひまわり」で観測された2017年3月27日(リンク)の海面水温(色)(①で指定)。水温の色の範囲を5~25度とした(②で指定)。

 



JCOPE3Mは水平1/12度の分解能で2か月先までの予測を行っています。予測は毎日更新されています。