2015/02/21~04/30の予測(2/27 発表)

現在、日本南岸沖を東に進む黒潮小蛇行にともなう反時計まわりの循環のため、伊豆沖では黒潮が八丈島付近を流れています。九州東岸・四国足摺岬では黒潮が接岸しています。
反時計回りの循環はさらに東に進み、非大蛇行離岸流路を強めるでしょう。四国・室戸岬、和歌山潮岬でも次第に黒潮が岸に近づくでしょう。4月には新たな小蛇行の発生により九州東岸・四国・足摺岬で離岸する可能性があります。
現状

図1と図2はJCOPE2で 計算した2月21日と2月27日の黒潮の状態です。黒潮の岸側に反時計回りの循環があり、東に進んでいます。 このような循環を黒潮小蛇行と呼びます。 黒潮小蛇行は東に進み、伊豆諸島に近づいています。この小蛇行にともなう循環の影響で、2月21日には八丈島の南を流れて非大蛇行離岸流路をとっていた黒潮が、2月27日には八丈島付近を流れています。
九州東岸と四国・足摺岬では黒潮が岸に近づいています。

20150227_Fig1

図1: 2月21日の推測値。ベクトルは流速(メートル毎秒)、色は海面高度(メートル)。海面高度が低いところは海面水温が低いと言うおおまかな関係があります。

 

20150227_Fig2

図2: 2月27日の予測値。

 

予測

図3と図4は3月10日と4月30日の予測です。反時計回りの循環はさらに東に進み、 黒潮が八丈島の南を流れる非大蛇行離岸流路が再び発達すると見られます。
四国の室戸岬・ 紀伊半島は接岸とやや離岸を繰り返すでしょう。
4月に九州東方に新たな小蛇行が発生し、下流に移動することで九州東岸と四国・足摺岬で離岸する可能性があります。
図5は2月14日から4月23日までの予測をアニメーションにしたものです。

20150227_Fig3

図3: 3月10日の予測値。

 

20150227_Fig4

図4: 4月30日の予測値。

 

 

図5: 2月21日から4月30日までの予測のアニメーション。クリックして操作して下さい。

 

 

JCOPEの他の予測図についてはJCOPE のweb pageでご参照下さい。

より専門的な分析に関してはKuroshio/Oyashio Watch(英語)をご覧下さい。

 

kurooya