1月24日から2月21日の予測を検証します

第1号(1月30日発表の黒潮親潮ウォッチを発行してから約1ヶ月がたちました。その時の予測が正しかったか検証します。
図1上段は1月24日から予測した2月21日の黒潮の状態です。小蛇行が東に進み、当時離岸していた九州東岸や四国・足摺岬では接岸すると予測しました。また、黒潮大蛇行は発生せず、黒潮が八丈島の南を流れる非大蛇行離岸流路が継続すると予測しました。これらの予測は現実になっています(図1下段)。図7は1月24日からの予測値(上段)と現実(下段)の比較をアニメーションにしたものです。
一方、小蛇行の進行速度は、現実よりは若干遅目に予測していたようです。天気予報でも低気圧の進行が予報より遅くなったり早くなったりすることがあるように、海の天気予報でも現象の進行のタイミングにはずれが生じることがあります。予測がしめすシナリオを頭に入れつつ、現象の進行のタイミングは幅をもって 考えると、予測情報がより活かせるようになるでしょう。

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図1: [上段]1月24日から予測した2月21日の予測値。[下段]観測値を取り入れて推測した2月21日の実際。

 

図2: 2015年1月24日から2月21日までの予測(上段)と実際(下段)の比較のアニメーション。クリックして操作して下さい。