現在、黒潮が八丈島の南を流れる非大蛇行離岸流路が大きく発達しています。四国の足摺岬、紀伊半島の潮岬では黒潮が岸の近くを流れています。四国・室戸岬ではやや離岸してます。 非大蛇行離岸流路は当面継続するでしょう。四国・室戸岬や和歌山・潮岬では接岸と離岸を繰り返すでしょう。4月末には小蛇行が発生し、5月から6月にかけて九州東岸から紀伊半島・潮岬まで大きく離岸する可能性があります。 |
現状
図1と図2はJCOPE2で計算した4月18日と4月24日の黒潮の状態です。現在黒潮は、八丈島を南を流れる非大蛇行離岸流路が大きく発達しています。
紀伊半島・潮岬、四国・足摺岬では黒潮が岸に近づいています(今回検証参照)。四国の室戸岬はやや離岸しています。九州南東では小蛇行が発達中だとみられます(前回解説, 今回検証参照)。
予測
図3と図4は5月5日と6月25日の予測です。黒潮が八丈島の南を流れる非大蛇行離岸流路は当面継続するでしょう。
黒潮の沖側に中規模な渦が何度かあらわれ(図3)、下流に流されるため、四国の室戸岬・紀伊半島は接岸とやや離岸を繰り返すでしょう。
いったん黒潮は九州東岸、四国・足摺岬に近づくと予測しています(図3)。一方、4月末には九州東方に小蛇行が発生し、下流に移動することで5月(図3)から6月(図4)にかけて九州東岸から紀伊半島・潮岬まで大きく離岸する可能性があります。現在のところ、この小蛇行が黒潮大蛇行に発達する兆候はありません。
図5は4月18日から6月25日までの予測をアニメーションにしたものです。
図5: 4月18日から6月25日までの予測のアニメーション。クリックして操作して下さい。途中で停止することもできます。
JCOPEの他の予測図についてはJCOPE のweb pageでご参照下さい。
より専門的な分析に関しては Kuroshio/Oyashio Watch(英語)をご覧下さい。