暖水渦の影響続く (親潮ウォッチ2020/10)

まとめ

    • 北海道南に暖水渦が継続して存在しています。
    • 暖水渦のために、沿岸寄りの親潮の南下①(親潮第一分枝[1])がしにくい状況です。これはまだ続きそうです。
    • 沖側の親潮の南下②(親潮第二分枝[1])は暖水渦を回りこみ、平年より強くなっており、それが続きそうです。

図1: 親潮状態の説明図。

 

見通し(長期予測)

海洋予測モデルJCOPE2Mで、約2か月先までの予測を行っています。図2はJCOPE2Mによる水深100メートル[2]での8月8日の水温(色、℃)と流れ(矢印)です。赤色が黒潮の影響を受けた暖かい水温で、青色が親潮の影響を受けた冷たい水温です。親潮の影響を受けている範囲の指標として、水温5°Cに太い黒線を引いています

先月までの予測は当たらず、北海道南に暖水渦(A)が継続して存在しています。そのため親潮が南下しやすい状況ではなく、沿岸付近では水温5°C線(黒太線)は平年の位置(青線)より北にあります。いっぽうで、暖水渦の東側では渦を回り込むようにして、平年よりも南下しています。

Bは日本海から太平洋側に出てきた津軽暖流によるものです。

図3は図2に対応する2020年10月15日から12月24日までの予測をアニメーションにしたものです。暖水渦の影響はまだ続くと予測しています。

Fig2

図2: JCOPE2Mによる2020年10月15日の水深100メートルでの水温(色、℃)と流れ(矢印)。赤色が5°Cより高い黒潮の影響を受けた暖かい水温で、青色が5°Cより低い親潮の影響を受けた冷たい水温。親潮の影響を受けている範囲の指標として水温5°Cに太い黒線を引いた。細い青線は1993-2018年平均の水温5°C線で平年の親潮の影響範囲。 設定を表示

 


図3: 図2に対応する2020年10月15日から12月24日までの予測のアニメーション。クリックして操作してください。途中で停止もできます。

 

 


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黒潮親潮ウォッチでは、親潮の現状について月に一回程度お知らせします。親潮に関する解説一覧はこちらです。 JCOPE-T-DAによる短期予測はJAXAのサイトで見ることができます。 4日毎に更新されるJCOPE2Mによる親潮の長期解析・予測図はJCOPE のweb pageで見られます。親潮関係の図の見方は2017年1月18日号2017年2月1日号で解説しています。


  1. [1]親潮第一分枝・第二分枝については親潮はどんな流路になっているの?で解説しています
  2. [2]天気の影響を受けやすい海面よりも海流の状態を反映していると考えられます。