2016年11月28日から2017年2月2日の予測(12月2日発表)

黒潮は八丈島の南を流れる離岸流路です。四国・足摺岬と紀伊半島・潮岬で接岸、四国・室戸岬でやや離岸しています。房総半島で黒潮が一部近づいています。黒潮流路はこれから接岸流路に変化した後、再び離岸流路になりそうです。

現状

図1と図2はJCOPE2の改良版であるJCOPE2Mで計算した11月28日と12月2日の黒潮の状態です。

八丈島付近を南北に移動している黒潮は(11/28号検証参照)、離岸傾向fの接近により予測通り南下し(図1,2)、八丈島の南を流れる離岸流路になっています。

四国・足摺岬から紀伊半島・潮岬にかけては小規模な接岸と離岸の繰り返しになっています。現在は、足摺岬で接岸(接岸傾向k)、室戸岬でやや離岸(離岸傾向j)、潮岬に接岸(接岸傾向i)になっています(図2)。

房総半島では、全体としては離岸していますが、接岸傾向eの接近により、黒潮の一部が近づいています(図2)。

Fig1

図1: 観測値を取り入れて作成した11月28日の推測値。矢印は海面近くの流れ(メートル毎秒)、色は海面高度(メートル)。海面高度が低いところは海面水温が低いおおまかな関係があります。

 

Fig2

図2: 12月2日の予測値。

 


予測

図3・図4・図5は12月9日・12月16日・2017年2月2日の予測です。

黒潮は、接岸傾向・離岸傾向の通過にともない、八丈島付近を南北に移動しそうです(11/28号検証参照)。接岸傾向gの接近でいったん接岸流路に変化した後(図4)長期的には再び離岸流路が発達する可能性があります(図5)。

房総半島沿岸では、接岸傾向eが後退・消滅した後は、大きく離岸しそうです(図3,4)。

九州東岸から紀伊半島・潮岬にかけては、接岸とやや離岸の小刻みな繰り返しが続きそうです。

図6は11月28日から2017年2月2日までの予測をアニメーションにしたものです。

Fig3

図3: 12月9日の予測値。

 

Fig4

図4: 12月16日の予測値。

 

Fig5

図5: 2017年2月2日の予測値。図4から個々の離岸・接岸傾向の追跡が難しいためアルファベットは略。

 


図6: 11月28日から2017年2月2日までの予測のアニメーション。クリックして操作してください。途中で停止もできます。


※1 接岸と離岸の傾向を上流から一連のアルファベットで図示しています。赤字e,gが接岸傾向で、青字d,fが離岸傾向です。黒潮上に接岸・離岸傾向は交互にあらわれており、黒潮が波うっている様子をあらわしています。接岸・離岸傾向は黒潮の流れで下流に流されます。アルファベットは図1から図4まで共通で(前号とも共通です)、同じアルファベット、例えば離岸傾向fが、上流から下流に位置が動いていることをしめしています。



JCOPE2Mは週2回の更新を行っています(解説参照)。JCOPE2Mの他の予測図についてはJCOPE のweb pageでご参照ください。図の見方は連載: JCOPE2解析・予測画像の見方で解説しています。