冷水と暖水がぶつかる (親潮ウォッチ2019/4)

親潮の現在

毎日更新されるJCOPE-T DAによる予測はJAXAが提供を開始した可視化サイトで見ることができます。可視化サイトには2種類あります。図の見方は「JAXAと共同で新しい海洋予測を開始」で解説しています。

  1. 人工衛星「ひまわり」観測とJCOPE-T DAを比較するサイト
  2. JCOPE-T DAの水平分布と深さ(鉛直)方向の分布を可視化するサイト

図1は「1. 人工衛星「ひまわり」観測とJCOPE-T DAの比較するサイト」で親潮付近を見たものです。時間は4月13日17時台(日本時間)の1時間平均で、左が気象衛星「ひまわり8号」による海面水温の観測、右がJCOPE-T-DAによる推定値です。

先月は、北海道・東北沿岸では冷たい親潮の水が南まで入り込んでいる一方で、その東の沖合では黒潮続流からわかれた暖水が北まで運ばれて、冷水と暖水がすれ違っているような状態でした(親潮ウォッチ2019/3)。

今月は図1を見ると、暖水(A)が親潮の南下をさまたげるように伸びてきたため、親潮の流れが変わり、親潮からの冷水が東に広がるようになりました(B)。

Fig1

図1: 「人工衛星「ひまわり」観測とJCOPE-T DAの比較するサイト」で親潮付近を拡大した図。時刻は4月13日17時台(日本時間)の1時間平均。左が気象衛星「ひまわり8号」による海面水温の観測。灰色でデータが無い場所は雲などで観測できなかった所。右がJCOPE-T-DAによる推定値。

5月1日までの予測

図2は4月15日午前9時から5月1日午前9時までの予測のアニメーションです。左が海面、右が水深100mです。右の水深100mの図には、親潮の勢力の範囲の指標として、水温5℃線を水色の線にしています。JCOPE-T DAは潮の満ち引きも計算しているので、1時間毎の図でアニメーションにしています。

図1のCの暖水などが広がるため、親潮が直接流れ込むところ以外では、、黒潮に由来する温度の高い水が広く広がりそうです。


図2: 2019年4月15日午前9時から5月1日午前9時までの1時間毎の予測のアニメーション。左が海面、右が水深100m。矢印(ベクトル)が海面の流れの向きと強さ(メートル毎秒)。色が海面水温(℃)。温度の等温線も2℃毎に白色で加えてある。水深100mの右の図には親潮の勢力の指標として水温5℃の等温線も水色で加えている。クリックして操作してください。全画面表示にしたり、途中で停止したりできます。

 


黒潮親潮ウォッチでは、親潮の現状について月に一回程度お知らせします。親潮に関する解説一覧はこちらです。 JCOPE-T-DAによる短期予測はJAXAのサイトで見ることができます。 週に2回更新されるJCOPE2Mによる親潮の長期解析・予測図はJCOPE のweb pageで見られます。親潮関係の図の見方は2017年1月18日号2017年2月1日号で解説しています。

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