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深海・地殻内生物圏研究分野

あきらめたらそこで試合終了ですよ

 私はこれまで自身のネットワーク(家族・親族・友人・知り合い・知り合いの知り合い・知り合いの知り合いの知り合い等454人ぐらい)を通じて1億2800万人の日本国民、いや世界72億人、の人々がJAMSTECに何を期待しているのかについて、密かにマーケットリサーチを重ねてきました。その結果、実はこれまであまり公にされてこなかった真実が見えてきたのです。それは、世界72億人のおよそ80%(にえいやと拡大解釈できる割合の人々)が、「世界広しといえどもJAMSTECでしかできないような、有人探査・遠隔探査・その場計測-観察技術・サンプルリターンを最大限生かした“未到極限環境生命圏”への探査に挑み続けてほしい。そしてその成り立ちや働きを解明することで、国民や世界人類の夢とロマンと好奇心と欲望を満たして欲しい」と思っているという真実だったのです。たしかに漠然と一般論として問われた場合、国民や世界人類は「科学技術は現在や未来の生活や安全、健康、環境に役に立つことに傾注せよ!」と言うかもしれません。しかし、JAMSTECが何たるかを少しでも知った理解者は、まるで春の野山に花が咲き誇るように暗黒の宇宙で生命が咲き誇る「海洋と生命多様性の惑星=地球」における未だ知られざる生命の多様性の探求や極限的な環境における生命や生命圏の限界やその成り立ちの解明を、さらには「海洋と生命多様性の惑星=地球」を築き上げてきた原動力たる地球と生命の40億年以上にわたる密接な関わりの本質の解明を、自らの知的好奇心の渇望に成り代わって追求して欲しいと思っていることをあらためて感じました。

 その思いはJAMSTECの憲法とも言える長期ビジョンに謳われている「生命の進化と海洋地球生命史の探求」が照らし出す未来への道筋と重なっています。我々は来る5年に、「ちきゅう」や「フルデプスROV」、あるいはJAMSTECの有するあらゆるマルチ海洋探査プラットフォームを駆使した遠隔探査・その場計測-観察・サンプルリターンによる未到極限環境生命圏の探査を行い、その場での生態系機能の解明に挑みます。今できる最高の探査と同時に、さらに次の5年を見据えたその場計測—観察・サンプルリターン・モニタリングプラットフォームの革新技術の開発も並行して行っていきます。そして、我々の研究のもう一つの武器は、実験室内に極限環境の条件を再現し、その条件下で未知微生物や化学合成生物を長期飼育・培養することによって、極限環境条件下での生物機能や相互作用を実際に検証することができることです。これらの研究の先には、新しい技術革新によるより高次かつ広範囲、高精度な探査と再現実験による実証が可能になるでしょう。そして近い将来、フルデプス有人潜水船を含めた「有人探査・遠隔探査・その場計測—観察・サンプルリターン」を統合した探査により、地球の生命限界や存在条件への直接証明が可能になるとともに、「JAMSTECの研究により地球にフロンティアはなくなった」と結論づけられるような究極的な地球生命観の創造を目指したいと思っています。

深海・地殻内生物圏研究分野
分野長 高井 研

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