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18 Nov. 2015: Mirai

「みらい」はインド洋に出ました。

インド洋への出口は、ロンボク海峡。バリ島(観光地で有名ですね)と、ロン ボク島(先日火山が噴火しました)との間の海峡です。たくさん島があるのですが、 その間ならばどこでも通っていいというワケではなく、決められた航路を通ると ここ(とあと数カ所)がインド洋への出口となります。

写真は、そこを通過した時の様子。

1枚目は、船の右手に見えていたバリ島。うっすらと島影(山陰)が見えている と思います。きっと今日も、観光で楽しんでいる方、たくさんいらっしゃるんで しょうね……

2枚目と3枚目は、目を転じて船の左手、ロンボク島。島の上に雲が立ってい ます。2枚目の方は何かの可愛らしい動物みたいですね。それが、3枚目(2枚目か ら20分後)には、ペガサスが走りだしたかのようにも見えます。

そして4枚目は、ロンボク海峡を通過直後、後ろを振り返った様子。 高い、圏界面まで到達し、横に平たく広がった雲が2つ。ちょうど、バリ島(左 側)とロンボク島(右側)の上です。ちょうどインド洋への出口に立った雲の「門 柱」のようですね。

そう、お気づきかと思いますが、陸地である島の上には日中?午後に雲が立 ちやすいのです。これは、夏の夕立を考えていただけるとわかりやすいと思いま す。しかして、その島の周りは……?実はこの、島と島の周りの雨雲の立ち方の 違い、これは今回の航海の重要な研究対象の一つなのです。今回の観測対象とな る島はもう少し離れた大きな島「スマトラ島」なので、そこまではもう少し走る 必要がありますが、あと数日後には、雨雲の詳細データを捉え始める予定です。

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By MK