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01 Dec. 2015: Mirai今日は、今回の観測からは少しだけ脱線気味な話。 「気圧」皆さんご存知の単語かと思います。この気圧、実は気象現象を考えると きにとても大事な値です。コンピュータを使った天気予報に入れる観測値として も、まず「気圧」が一番欲しい値と聞いています。また、大気現象の解析をする 際には、高さは距離(メートルやキロメートル)ではなく、気圧(今はヘクトパス カル、以前はミリバール)で表す場合が多いです。(上空にいくほど気圧は引くな るし、気圧を使った方がいろいろ便利な為) さてその大事な大事な気圧。基準になる値なので、例えば風船につけて上空に飛 ばすセンサ「ラジオゾンデ」でも、観測前にセンサの計測値を地上での正確な値 と見比べ、センサのずれを補正した上で、いざ観測開始、となります。その為の 基準器として我々が使っている、しっかり較正された気圧計が、「みらい」船上 には現在4台ほどあります。 一方、何故かここに私個人が持っている気圧計が2つ。ひとつは腕時計について いるもの。山歩き(スキー?)の時の高度計として、あるいは天気の変化などを見 る、などの使い方が一般的かと思います。そしてもう一つは携帯電話。最近、自 分の電話機に気圧計が付いているのを知り、乗船前にアプリケーションを入れて きました。 それを3台並べたのが写真です。実は私、結構感心してます。腕時計にしても電 話機にしても所詮は汎用品だし、較正なんか全然してません。それなのに、案外 そんなに悪くない値を出しているものですね。折角の機会なので、ちゃんと較正 して帰り(職権乱用?)、以後もっと重用しようかと思います。 ネット上の誰かの書き込みを見た憶えがありますが、こういう皆が持ってるセン サーのデータを集めて観測研究や天気予報に使っちゃう、なんてことが、将来は できちゃうのかもしれませんね。 |