2023年1月27日までの黒潮「長期」予測(2022年11月23日発表)

黒潮大蛇行が始まって 5年目4か月目になり、過去最長期間になっています。黒潮大蛇行は継続すると予測しています。

高分解能予測JCOPE-T DAの開始にともない、

を行っています。

ここでは来年1月27日までのJCOPE2Mによる長期予測を解説します。長期予測では、黒潮大蛇行の予測がテーマです。

予測

図1は2022年11月18日の状態の推測値、図2・3は12月27日・来年1月27日の予測です。

黒潮は大蛇行状態が続いています(図1)。2017年8月に始まった黒潮大蛇行は今月で期間が約5年4か月目になっており、観測史上最長になっています(「黒潮大蛇行が観測史上最長期間に」)。黒潮大蛇行から渦がちぎれそう予測になっています(図2 C’)。仮に予測通りちぎれても、黒潮大蛇行は継続しそうです。

八丈島()の北を通過する黒潮流路が続く見込みです(図1~3)。

九州南東(A)の小蛇行が発達具合で四国での黒潮離岸が変化しそうです(図1~3)。

図4は、2022年11月18日から来年1月27日までの予測をアニメーションにしたものです。

Fig1

図1: 2022年11月18日の推測値。矢印(ベクトル)は海面近くの流れの向き(メートル毎秒, 長いほど速い流れ)、色は海面水位(メートル, 相対値)。赤丸()が八丈島の位置。海面高度が低いところは海面水温が低いおおまかな関係があります。

 

Fig2

図2: 図1に同じ。ただし12月27日の予測値。

 

Fig3

図3: 図1に同じ。ただし2023年1月27日の予測値。

 


図4: 2022年11月18日から2023年1月27日までの予測のアニメーション。クリックして操作してください。途中で停止もできます。



JCOPE2Mは4日毎に更新を行っています(解説参照)。JCOPE2Mの他の予測図についてはJCOPE のweb pageでご参照ください。図の見方は連載: JCOPE2解析・予測画像の見方で解説しています。